こんな方におすすめ
- メーカーの経理の特徴は?
- メーカーへの経理に転職するメリット・デメリットは?
- メーカーの経理の実情を知りたい!
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「メーカー経理の実態」をご参考にすれば、皆さんの転職活動に役立ちますよ。
なぜなら、転職活動をする際に、業界の実態を理解しておくことは、入社後のミスマッチを減らすためにも大切だからです。
メーカー経理歴3年の筆者が解説します。
一部上場企業に転職・経理歴3年、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「そもそもメーカーの経理?」について、
後半では「メーカー経理の実態とは」について解説するので、
ぜひ参考にしてくださいね!
そもそもメーカーの経理とは?
そもそもメーカーってなに?
まずは、メーカーの定義を確認しておきましょう。
結論、メーカとは、モノを作る会社です。
言い換えると、製造業を行っている会社ですね。
じゃあ、どんなモノを作るの?
結論からいうと、モノがあるもの全てです。
例えば、車、食べ物、薬、インフラ設備、家電製品など。
みなさんの日常生活に目にするモノは、全てメーカーが作っていると理解するのがいいかと。
メーカーと他の業界との違いはなに?
メーカーの最大の特徴といえば、やはり、モノを作ることです。
なぜなら、広告、人材、IT、士業などのサービス業に関しては、モノを作る代わりにサービスを提供しています。
メーカーでは、モノを作るためにモノを仕入れたり、製品を売ったりするわけです。
したがって、モノを作ったり、モノが移動することによって、会計処理も複雑、専門的になります。
なので、メーカー経理は、他の業界に比べると、複雑で高度な会計処理を学ぶことができるかと。
例えば、『原価計算』って言葉を聞いたことありますよね。
『原価計算』もモノを作る会社でなければ、発生しない処理です。
メーカーについて、もっと詳しく知りたい方は、以下のリクナビさんのサイトをご参考にしてみて下さい。
私たちの周りには、スマホや財布、食品や自動車までさまざまな製品がある。メーカーとは、そうした「モノ(製品)」を生産する企業のことで、製造業とも呼ばれている。作っている製品の分野ごとに、自動車メーカー、鉄鋼メーカー、精密機械メーカー、食品メーカー、アパレルメーカーなどに分類される。
メーカー経理のメリットとは?
メーカー経理の実態を知りたい!
結論、メーカー経理には以下のメリットが存在するかと。
- 専門的で高度な会計処理を学べる
- 職場環境が働きやすい
- グローバルで活躍できる機会が多い
もちろん、会社によって、当てはまったり、当てはまらなかったりすると思います。
しかし、メーカーであれば、一般的に言える内容ですので、転職活動の際に、理解しておくことは有益ですよ。
それでは、1つずつ解説してきますね。
【メーカー経理のメリット①】専門的で高度な会計処理を学べる
どうして、専門的で高度な会計処理が学べるの?
結論からいうと、モノを作ったり、モノが頻繁に移動するからです。
なぜなら、モノが動けば、その分、会計処理が複雑になるからです。
例えば、特徴的な会計処理でいえば、『原価計算』ですね。
モノを作るからこそ必要な会計処理です。
また、モノが移動するので、定期的に確認する必要があります。
例えば、在庫の棚卸や固定資産の棚卸が良い例ですね。
もちろん、棚卸はメーカー以外でもありますが、他業界と比べれば、
メーカーが所有する在庫や固定資産は多く、管理するのも非常に大変なわけです。
さらに、税金の面からも専門的な知識が必要になるかと。
なぜなら、ほとんどのメーカーが、海外に子会社や工場を持っています。
つまり、海外との取引が頻繁にあると、国際税務というかなり専門的な業務を経験できます。
【メーカー経理のメリット②】職場環境が働きやすい
どうして、働きやすいの?
他業界と比べると、働きやすさで、以下のメリットがあるかと。
- 福利厚生が整っている
- 雰囲気が殺伐としていない
なぜなら、メーカーの会社は、会社の歴史も長いため、バックオフィスの環境も充実しています。
例えば、金融やサービス業に比べると、殺伐とした雰囲気というより、穏やかな仕事環境で働くことができます。
言い換えると、サービス業はフロントオフィスに注目されがちで、バックオフィスの環境がないがしろにされるかと。
また、IT、サービス業と比較して、退職金などの福利厚生が整っているイメージもありますよ。
なので、腰を置いて、中長期的に働きたい方にとっては、メーカーはおすすめです。
【メーカー経理のメリット③】グローバルで活躍できる機会が多い
なぜ、グローバルで活躍できる機会が多いの?
結論からいうと、以下の点から、メーカーは海外に進出しているからです。
- 日本の少子高齢化に伴う国内マーケットの縮小
- 製造コストを抑えるために、労働力の安い海外でモノを作る
もちろん、企業によって、理由は異なりますが、メーカーであれば海外に進出することが当たり前な時代です。
したがって、海外に拠点があったり、海外との取引が頻繫にあると、当然グローバルに活躍できる機会が増えるわけです。
なので、現地担当者とのやり取りや、海外駐在など、グローバルな人材として活躍できる機会が無限大に広がりますよ。
メーカー経理のデメリットとは?
続いて、メーカー経理のデメリットをご紹介します。
結論からいうと、以下の2点です。
- 転勤が発生する可能性が高い
- 年功序列制度が強い
それでは、1つずつ理由を解説しますね。
【メーカー経理のデメリット①】転勤が発生する可能性が高い
メーカー経理のデメリットの1つ目は、転勤が発生する可能性が高いです。
転勤が発生する理由は?
結論からいうと、メーカーは工場などの拠点が多いからです。
なぜなら、会社の数値を理解するためには、会社のことを知らなければなりませんよね。
そうすると、当然、工場などの現場を理解する必要があります。
したがって、国内拠点の様々なところへの転勤が発生するわけです。
とくに、大規模な会社ほど、全国各地に工場や拠点をもっていますので、転勤の可能性は高くなりますよ。
- 『メーカーから内定をもらって、東京の本社勤務だと思っていたけど、すぐに地方の拠点に異動を命じられた』
というケースにならないよう、『メーカーに転職する=転勤を覚悟する』と頭に入れておくのがいいかと。
【メーカー経理のデメリット②】年功序列制度が強い
メーカー経理のデメリットの2つ目は、年功序列制度が強いです。
なぜなら、メーカーは、歴史の古い会社が多いですよね。
したがって、メーカーには、日本型経営の特徴である年功序列制度がまだ残っているわけです。
年功序列制度のデメリットは?
結論からいうと、以下の点があるかと。
- 若手の給与が上がらない
- 成果主義でないので、モチベーションが上がらない
- 能力のない社員が増える
とくに、若手の経理マンにとって、年功序列制度は嬉しくないケースも多いかと。
また、最近では、日本の終身雇用も崩壊しているため、年功序列制度のメリットも少なくなってきていると思います。
なにより、若手経理マンにとって、自分の能力をあげるモチベーションや環境がないことは、
成長機会を失ってしまい、長期的にみても『このままこの会社にいてもいいのか?』と感じてしまう要素になりますよね。
まとめ
以上、メーカー経理に転職するときに理解しておきたい、メーカー経理のメリット・デメリットを紹介しました。
大切なことを繰り返しますと、
メーカーとは、『モノづくり』、『製造業』であること。
メーカー経理のメリットは、
- 専門的で高度な会計処理を学べる
- 職場環境が働きやすい
- グローバルで活躍できる機会が多い
メーカー経理のデメリットは、
- 転勤が発生する可能性が高い
- 年功序列制度が強い
でした。
大切なことは、メーカー経理への転職のメリット・デメリットを理解したうえで、転職を決意することかと。
みなさんの転職活動の参考になれば幸いです。