こんな方におすすめ
- 簿記を勉強し始めたけど、借方・貸方が覚え方を知りたい!
- 仕訳の覚え方を知りたい!
- 勘定科目の覚え方を知りたい!
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
本業は現役経理マン。18歳で簿記3,2級に一発合格、23歳で税理試験に合格した私が、
この記事で紹介する「仕訳の覚え方」をご参考にすれば、これからの勉強に役立ちますよ!
なぜなら、実際にボクもこの方法で仕訳を覚えて、簿記2級を合格しました。
記事前半では「仕訳の覚え方」について、
後半では「勘定科目の覚え方」を解説するので、
ぜひ参考にしてくださいね!
【簿記の覚え方・其の1】借方・貸方を覚えるコツ
まずは、借方・貸方の覚え方をご紹介しますね。
仕訳を覚えようと思ったときに、最初に分からなくなるのが、「 借方 / 貸方 」かと。
私も、右なのか左なのか分からくなった経験があります。
覚え方としておすすめなのは、以下のひらがなのハライに注目すること。
借方は左を向いているので左側。貸方は右に向いているので右側。
「こんな覚え方で大丈夫なの?」
って不安に思う方もいるかと思いますが、
これで大丈夫です。安心してください!
慣れれば自然と思い出せるようになるので、まずは瞬時に思い出せるテクニックを使うことをおススメします。
【簿記の覚え方・其の2】仕訳を覚えるコツ
次に仕訳の覚え方を解説します。
「問題文を読んでも仕訳が浮かんでこない。」
始めは、こんなお悩みがあるかと思います。
仕訳の覚え方として、以下の3つをおススメします。
- 仕訳のペアを意識する
- イメージを大切にする
- ゴールを意識する
・仕訳のペアを意識する
仕訳って借方と貸方が揃わないと完成しませんよね。
なので、仕訳では、よくあるペアが存在します。
例えば、
- 売掛金は売上
- 買掛金は仕入
- 借入・貸付金は現金
などなど。
つまり、問題文でどちらかのワードが出てくれば、いつものペアが相手方になりますよね。
例えば、以下の問題を参考にすると、
商品を仕入れ、現品とともに納品書を受け取り、代金は後日支払うこととした。
文章に「仕入れ」ワードが出てきてるので、ペアは買掛金だな。と推測し、
借方 仕入 / 貸方 買掛金
と回答できますよね。
大切なことは、仕訳のペアやパターンを意識して問題に取り組むことかと。
・書いて覚える
簿記の問題文を見て、フリーズすることってありますよね。
私も初めのころは、問題文からどうやって仕訳を作ればいいか混乱しました。
結論、仕訳は書いて覚えましょう。
なぜなら、いくらロジックが分かっていても紙に仕訳を書き出して、可視化しないと頭の中を整理できません。
私も簿記歴が10年になりましたが、仕訳の相談を受けるときは、頭の中ではなく、必ず紙に書いて話を進めています。
なので、とにかく書いて体で覚えることをおススメします。
・ゴールを意識する
簿記の最終的なゴールは、決算書を作ることかと。
つまり、仕訳の積み重ねが決算書に繋がっていきます。
決算書について、詳しく知りたい方は、以下のカオナビのサイトがおすすめです。
決算書とは、会社の経営状態や財務状態を表す書類のことで、正しくは「財務諸表」といいます。「貸借対照表」や「損益計算書」、「株主資本等変動計算書」や「キャッシュフロー計算書」などが該当するのです。
引用先 : 決算書とは?(カオナビ)
話を戻しますが、つねにゴールである決算書を意識することで、
なぜ自分がこの問題を解いているのか?
決算書から逆算して考えると、この答えはあっているのか?
など、違って視点で問題に取り組むことができます。
仕訳ばかり解いていると、どうしても飽きてきますよね。
簿記の一番楽しいところは、決算書までつじつまが合った時の達成感だと思います。
なので、常にゴールを意識して勉強に取り組むことをおススメします。
【簿記の覚え方・其の3】勘定科目の覚えるコツ
仕訳の覚え方については、なんとなくイメージして頂けたかと。
「仕訳の覚え方はわかったけど、
肝心の勘定科目はどうやって覚えればいいの?」
と疑問がわきますよね。
以下では、勘定科目の覚え方をご紹介します。
【STEP1】右か左かポジションを覚える
一番最初は勘定科目の位置が、そもそも右か左かで覚えましょう。
例えば、
売掛金は左、買掛金は右
仕入は左、売上は右
など。
つまり、
売掛金は増えかたら、左(借方)
減ったら、右(貸方)
となんとなくのイメージが付きますよね。
まずは、「その勘定科目はいつも左右のどちらにあるのか?」を意識することをおすすめします。
【STEP2】勘定科目を5分類に分ける
簿記のゴールは、決算書を作ることだと上記で解説しました。
勘定科目も最終的には、5つの分類に分けなければなりません。
具体的には、
貸借対照表(資産、負債、純資産)
損益計算書(収益、費用)
純資産の科目は少ないので、まずは、資産、負債、収益、費用の4種類に分類できるようにしましょう。
分類する時のコツとしては、自分なりの定義をざっくり作って勘定科目を当てはめていくことです。
具体的には、以下の定義を設定したら、
- 資産 = 将来お金を貰える権利とか現金 (左)
- 負債 = 将来払うお金とか約束した義務 (右)
- 収益 = 商品の売上、利息とか手数料 (右)
- 費用 = 商品を売るのにかかった費用 (左)
「売掛金は、将来お金が貰えるから資産だな。」
「借入金は、将来お金を返すから負債だな。」
「消耗品は、商品を売るときにかかったから費用だな。」
などなど。
大切なことは、
自分の言葉に置き換えて整理して、記憶に定着にさせることです。
【STEP3】手書きでBSとPLを作る
STEP2まで完了したら、実際に自分でBS(貸借対照表)とPL(損益計算書)を作ってみましょう。
作るといっても、こんな感じでざっくりで構いません。
始めは、参考書の図を書き写すのもありかと。
慣れてきたら、何も見ないで、作れるようにトライしてみましょう。
大切なことは、実際に自分で書いて覚えること。
繰り返しになりますが、簿記は体で覚えることが大切です。
まとめ
以上、簿記の覚え方について解説してきました。
繰り返しますと、
借方・貸方は、ひらがなのハライで左右を覚えましょう。
仕訳の覚え方は、
- 仕訳のペアを意識する
- 仕訳を書いて覚える
- ゴールを意識する
勘定科目の覚え方は
- 左右のポジションをイメージする
- 5分類に勘定科目を当てはめる
- 手書きでBS・PLを作る
です。
大切なことは、簿記は体で覚えること・イメージを大切にすることです。
みなさんの勉強のご参考になれば幸いです。