こんな方におすすめ
- できる経理マンになるにはどうすればいい?
- できる経理マンの特徴を知りたい!
- できる経理マンになるとどんなメリットがあるの?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「できる経理マンの特徴」をご参考にすれば、これからのキャリアアップに役立ちますよ!
なぜなら、自身ができる経理マンになることはもちろん、どんな人ができる経理マンなのか?自分で判断することができます。
上場企業・経理歴3年、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事では「できる経理マンの特徴を5つ」について、
紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね!
できる経理マンの特徴5選
『できる経理マンになるには、どうすればいいんだろう?』
『できる経理マンの下で働きたいけど、特徴を見極めたい』
そんなお悩みありますよね。
これから、経理を3年経験して気づいた『できる経理マン』の特徴をご紹介します。
結論、特徴は以下の5つです。
- 結論から話す
- PCの操作性が早い
- ストレス耐性が高い
- 仕訳⇒決算⇒税務申告までの一連の流れを理解している
- 会社の商流・ビジネスを理解している
それでは、具体的に解説していきます。
【できる経理マンの特徴①】結論から話す
まず最初のできる経理マンの特徴の一つ目は、「結論から話す」です。
経理は黙々と作業をするイメージがあると思いますが、実は説明能力が求められます。
例えば、
- 経営陣に対する決算数値の説明
- 他部署への資料提出の依頼
など。
つまり、会計に詳しくない人たちに、会計に関することを説明する必要があります。
そんな人達に、会計の細かい論点や複雑なことを話しても当然理解してもらえませんよね。
そこで、彼らが意識していることは、結論から話すことです。
最初に、結論を話せば、伝えたいことが明確になりますよね。
結論を話した後に、具体的な話や例を話しているのが、彼らの特徴です。
ポイント
できる経理マンになりたい場合は、とにかく結論から話すことをクセにする。
【できる経理マンの特徴②】PCの操作性が早い
2つ目のできる経理マンの特徴は、「PCの操作性が早い」です。
具体的にPCの操作性って何?
って思われるかと。結論、資料作成のスピードです。
もちろん、スピードが早いのが全てなのかというとそうではなく、以下の要素が必要になります。
- 資料が見やすい&わかりやすい
- 数値の集計方法にミスがない
- 論理的に説明ができている
これらの要素を含めたうえで、資料作成のスピードが速いのが、できる経理マンの特徴です。
じゃあ、どうすれば資料作成のスピードが早くなるのかというと、
エクセルスキルを向上させることです。
なぜなら、経理が毎日使うのがエクセルだからです。
ここで大切なことは、難しい数式を覚える必要は一切ないことです。
ステップとしては、
①基本的な集計関数を覚える(VLOOKUP・SUMIF関数)
②ショートカットを極める(脱マウスを目指す)
です。
最終的な目的は、上司や監査法人へ資料を提出して理解してもらうことですので、
「シンプルな資料構成」と「提出スピード」が大切であることを意識しましょう。
エクセルスキルについては、以下の記事で紹介していますので、ご参考にしてみて下さい
-
最短で経理のエクセルスキルが向上する方法
【できる経理マンの特徴③】ストレス耐性が高い
3つ目の特徴は、「ストレス耐性が高い」です。
経理は、ノルマやプレッシャーがないので、楽なイメージがあると思いますが、そんなことはありません。
特に決算期のストレスは相当かかります。
なぜなら、上場企業の場合は、
決算までに数値が閉めることができない
決算の数値が間違っており訂正する必要がある
などがあると、株主に不信感を与えてしまし、株価を下げてしまう可能性もあるからです。
また、上場していない企業でも
税務調査で間違った処理を指摘されて、追加の税金を払う
場合もあり、会社のお金に影響が出てきます。
そんなストレスに耐えながら、毎年の決算を乗り越えるには強いストレスに耐性が必要です。
では、ストレス耐性を高めるには、どうすればいいか気になりますよね。
まずは、重要性の原則を意識することです。
重要性の原則はというと、
重要性の原則の内容とは?
企業会計は、定められた会計処理の方法に従って正確な計算を行うべきものであるが、企業会計が目的とするところは、企業の財務内容を明らかにし、企業の状況に関する利害関係者の判断を誤らせないようにすることにあるから、重要性の乏しいものについては、本来の厳密な会計処理によらないで他の簡便な方法によることも正規の簿記の原則に従った処理として認められる。
引用先 : 重要性の原則 (マネーイズム)
要は、「重要な影響がなければ、ミスをしても許される」ということです。
経理として、ミスをしないことは理想ですが、人間必ずミスをします。
そのミスの中でも<許されるミス>と<やばいミス>に分けれられますよね。
この違いを理解して、やばいミスをしないように、重点的に対応するのが大切です。
その他にも、ミスをしない仕組みづくりや改善をコツコツ積み重ねていくことが必要です。
それでもストレスから逃れられない方には、以下のサイトの記事がおススメですよ。
決算が気になりすぎると、休みの日にも仕事が気になって休めませんので、ストレス対策は超重要です。
世界でもっとも権威のある心理学団体といえばアメリカ心理学会(通称APA)。で、このAPAが超大がかりなストレスに関する調査をしてまして、科学的に実証された本当に効くストレス解消法を提唱してますんで、まとめてご紹介します。
【できる経理マンの特徴④】「仕訳⇒決算⇒税務申告」までの一連の流れを理解している
4つ目は、『「仕訳⇒決算⇒税務申告」までの一連の流れを理解している』です。
なぜなら、仕訳によっては、会計上と税務上で取り扱いが違うものがあるからです。
例えば、
- 減損は、会計上は損失になるが、税務上は費用にならない
- 会計上の概算計上の費用は、税務上は費用にならない
などなど。
このように、会計上と税務上の視点をもったうえで、仕訳を考えることができる経理マンは少ないです。
また、決算、税務申告までの流れを理解していると、経理部の誰が何をやっているのかを俯瞰してみることができます。
じゃあどうすれば、一連の流れを理解できるかというと、会計の知識と税務の知識を習得することです。
・会計の知識⇒簿記2級&早く実務経験を積む
・税務の知識⇒法人税、消費税
会計の知識は、簿記2級までで構いませんので、とにかく決算書の作成など、経験が大切かと思います。
税務については、ある程度知識がないと、習得効率が悪いので、
税理士試験の「法人税」・「消費税」の講座を受講してみることがおすすめです。
難しい論点は無視して、税法の考え方や全体の流れを習得することがいいかと。
以下の記事で、勉強の方法について記事を書いていますので、ご参考にしてみて下さい。
-
経理が知識を習得するためのおススメ方法!
【できる経理マンの特徴⑤】会社の商流・ビジネスを理解している
最後のできる経理マンの特徴は、『会社の商流・ビジネスを理解している』です。
会社の商流やビジネスを理解していると、以下のメリットがあります。
- ・監査法人と戦える
- ・今後の会社の動きを予測できる。
それぞれ、詳しく解説していきますね。
①監査法人と戦える
いくら、会計の知識が詳しくても会社の実態を理解していないと、会計基準を適用することが難しいです。
なぜなら、会計基準は会社の実態に合わせて、適用するからです。
つまり、会社の商流やビジネスを理解していることで、監査法人と戦える決算要員として重宝されます。
②今後の会社の動きを予測できる
会社の商流が理解できていれば、効率的に取引先の動向や経済ニュースにアンテナを張ることができます。
こうした情報を入手することで、自分の会社が今後どうなるのか?といったことが大体予測できますよね。
そうすれば、ただただ、決算数値を作成するのではなく、先を見据えた視点で仕事に取り組むことができます。
先を見据えることができれば、経営陣や上司に対して、他の人とは違った視点で提案ができます。
一番わかりやすい例でいえば、節税対策などです。
こうした提案ができると、会社の中で貴重な人材として扱われます。
じゃあ、どうすれば、会社の商流やビジネスを理解するかというと、
「他部署から情報を仕入れる」ことが一番効率的です。
監査対応のときに、他部署と連携をとることがあるかと思います。
そんなときに、会社の商流を確認することがおススメです。
製造業であれば、営業部門と調達部門が「売上・仕入」に関する大事な情報をもっていますので、
積極的に聞いてみることがおススメです。
まとめ
以上、できる経理マンの特徴とできる経理マンになるための方法を解説しました。
繰り返しますと、
- 結論から話す
- PCの操作性が早い
- ストレス耐性が高い
- 仕訳⇒決算⇒税務申告までの一連の流れを理解している
- 会社の商流・ビジネスを理解している
が「できる経理マン」の特徴になります。
日々のちょっとした意識で、身に着けるスキルですので、ぜひご参考にしてみて下さい。