こんな方におすすめ
- そもそも経理って大変?
- 経理は何が大変なの?
- 大変な経理を見極める方法は?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「経理が大変な会社の特徴とは?」をご参考にすれば、経理に転職したいみなさんに役立ちますよ!
なぜなら、これらの理由をすることで、みなさんの経理への転職のミスマッチを防げるからです。
上場企業・経理歴3年、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「経理が大変な会社の特徴とは?」について、
後半では「経理が大変な会社に入らないためには?」について解説するので、
ぜひ参考にしてくださいね!
そもそも経理は大変?
そもそも経理って大変なの?って気になりますよね。
結論からいうと、決算期の経理はどの会社も大変です。
なぜなら、約束した期日までに会社の業績を発表しなければならないからです。
具体的には、
- 上場企業であれば、年4回の決算開示
- 税務申告書の提出
などのイベントがあるので、この時期の経理は大変といえるでしょう。
とはいえ、同じ経理でも会社によって、大変さが異なるのかが気になるところ。
結論からいうと、同じ経理でも『大変な経理』と『楽な経理』に分かれます。
なぜなら、経理といっても会社の状況によって、大変さが変わってきます。
大変な会社だと、
- 残業時間が長い
- 人の入れ替わりが激しい
- 頑張っている割に給与が安い
などの特徴があります。
逆に、楽な会社だと、
- 残業管理が徹底されているため、残業がほとんどない
- マニュアルが整理されているため、仕事もスムーズに進む
- 仕事の割にたくさんの給与を貰える
など、大変な会社と比べると、かなりメリットがありますよね。
どうして、大変な会社と楽な会社で分かれてしまうの?
と気になる方もいるかと。
大きな理由としては、
- 会社の利益率がいいか悪いか?
- ベンチャー企業・斜陽企業かどうか?
などの理由が挙げられるかと。
当然業績が良かったり、安定したビジネスをしている会社であれば、
経理を含めたバックオフィスにも力を入れられる余裕があります。
逆に成長中のベンチャー企業や、斜陽企業にとっては、経理にリソースを割くことが
できず、『大変な経理』になってしまう可能性が高いです。
経理が大変な会社の特徴とは?
経理が大変な会社の特徴ってどんなところ?
と気になるかたも多いかと。
結論からいうと、経理が大変な会社の特徴は以下の3つです。
- 人員が不足している又は人の入れ替えが激しい
- 決算数値を取りまとめる仕組みがない
- 社内に会計知識などのノウハウがない
【経理が大変な会社の特徴①】人員が不足している又は人の入れ替えが激しい
まず1つ目の経理が大変な会社の特徴は、『人員が不足している又は人の入れ替えが激しい』です。
そもそもどんな仕事でも、業務量に対して、人が少なければ、従業員の負担は高くなりますよね。
しかも、経理を含めたバックオフィスは、営業や購買などのフロントオフィスに比べて、ないがしろにされがち。
したがって、会社が経理に人材を十分に割かずに、慢性的な人員不足が発生する可能性があります。
【経理が大変な会社の特徴②】決算数値を取りまとめる仕組みがない
2つ目の経理が大変な会社の特徴は、『決算数値を取りまとめ仕組みがない』です。
具体的にいうと、設立まもないベンチャー企業をイメージしていただけるといいかと。
ベンチャー企業だと、組織が成熟していないので、当然決算を締める仕組みも構築できていません。
逆に、
- このベンチャー企業は世の中のために貢献しているから、ぜひとも働きたい!
- 大企業の業務はつまらないから、ベンチャー企業でゼロから仕組みを構築して、やりがいを感じたい!
と思う方にとっては、良い選択肢かと。
とはいえ、業務がハードなのは間違いないので、ある程度の覚悟は必要になりますよ。
【経理が大変な会社の特徴③】社内に会計知識などのノウハウがない
3つ目の経理が大変な会社の特徴は、『社内に会計知識などのノウハウがない』です。
よくありがちなのが、
- もともと小規模の会社だったが、急成長して上場したベンチャー企業
- 職場環境が悪く、人の入れ替わりが激しい会社
のような会社です。
つまり、特徴①・②の会社に当てはまれば、当然③の要素も絡んでくるかと。
『ベンチャー企業は大変な割に給与も低い』ということで、なかなか高度な会計知識を持っている人が
集まりづらく、社内にノウハウが不足する原因になります。
また、人の入れ替わりが激しい会社だと、業務が属人化しやすく、経理部全体でノウハウが貯まらない原因になります。
社内にノウハウがないとリスクはあるの?
社内にノウハウがないと、外部のコンサルや専門家に頼るしかないので、コンサル料などの費用がかかります。
また、経理部員が良く分からないまま、仕訳を計上してしまうことで、
- 税務調査でミスを指摘される
- 間違った決算数値を発表してしまう
など、外部の人に与える影響も大きくなってしましいます。
とくに、上場企業の場合、間違った決算数値を発表してしまうと、株主や取引先からの信頼を失い、業績に影響する可能性もあります。
なので、会計知識などのノウハウがない経理の会社は大変な環境かと。
経理が大変な会社に入らないためには?
上記では、同じ経理でも『大変な経理』と『楽な経理』があることを解説しました。
『大変な経理』か『楽な経理』を見分ける方法はあるの?
できれば、『楽な経理』に入りたいのが本音ですよね。
もちろん、仕事にやりがいを感じたい人にとって、『大変な経理』は魅力を感じるかもしれません。
とはいえ、ハードワークが重なると、健康やプライベートを犠牲にするのも事実。
ということで、ここからは『大変な経理』に入らないための方法を解説します。
結論からいうと、『大変な経理』に入らないために以下のことを確認しましょう。
- 求人の募集背景を確認する
- 会社の業績を確認する
- 面接での逆質問を上手く利用する
それでは、1つずつ具体的に解説しますね。
【経理が大変な会社を避ける方法①】求人の募集背景を確認する
まず最初の経理が大変な会社を避ける方法は、求人の募集背景を確認するです。
そもそも求人が出されているということは、人が足りないから募集しているわけですね。
とはいえ、会社によって、人が足りない原因もさまざま。
- 社内での人事異動が行われたことによる欠員
- 前任者の退職に伴う欠員
- 体制強化、事業拡大に伴う増員
などなど。考えてみると、人が足りない原因にもポジティブなものとネガティブなものがあります。
したがって、募集背景を確認してネガティブな要因であれば、気を付けた方がいいでしょう。
例えば、
「前任者の退職に伴う欠員」
であれば、人の入れ替わりが激しい可能性がありますよ。
できれば、転職を真剣に考え始める前から、求人を確認しておき、
長期間同じ理由で、募集している会社は避けるのがベター。
なぜなら、慢性的に人が少なく、マンパワーに問題がある会社と推測できるからです。
【経理が大変な会社を避ける方法②】会社の業績を確認する
次の経理が大変な会社を避ける方法としては、会社の業績を確認するです。
なぜなら、会社の業績が年々悪くなっている会社の場合は、人材流出によって、
- 人が足りない
- 会計知識のノウハウの不足
など、経理が大変な会社の特徴に当てはまる可能性が高いからです。
業績は何を確認すればいいの?
結論からいうと、営業利益を確認しておきましょう。
なぜなら、会社の本業のもうけを表す指標が『営業利益』だからです。
具体的には、
- 過去5年間で増加しているか、減少しているか?
- 営業利益率は高いか、低いか?
を見ておくのがいいかと。
売上はみなくていいの?
会社の規模を図るうえでは、売上も参考になりますが、
- 会計基準の変更による売上減少
- 売上は多いが、利益は少ないため、活動効率が悪い
など、売上が会社の実力をしめすとは限らないので、あくまで参考程度にしておくのがいいですよ。
【経理が大変な会社を避ける方法③】面接での逆質問を上手く利用する
最後の経理が大変な会社を避ける方法は、面接での逆質問を上手く利用するです。
どんな逆質問をすればいいの?
と気になりますよね。
結論からいうと、『御社の経理での課題は何ですか?』と聞きましょう。
なぜなら、この逆質問に準備している面接官は多くないはず。
鋭い質問をすることによって、その会社の経理の実態を引き出すことができますよ。
面接官によっては、素直に
- 人の入れ替わりが激しいので、業務の標準化が必要
- 経理内に専門知識をもった人材がいない
などの課題を話してくれるケースもあるかと。
もちろん、求人を応募している以上、人が足りないなどの大変な部分はあると思います。
とはいえ、転職の決断をする前に、
- その会社の経理にはどんな大変さがあるのか?
- 入社後自分はその大変さに耐えられるのか?
などの心構えをしておくことで、転職のミスマッチも少なくなりますよ。
まとめ
以上、経理の大変さについて解説しました。
繰り返しますが、経理はどこの会社も決算期は、大変です。
しかし、同じ経理でも『大変な経理』と『楽な経理』に分けることができます。
そして、大変な経理の特徴は、
- 人員が不足している又は人の入れ替えが激しい
- 決算数値を取りまとめる仕組みがない
- 社内に会計知識などのノウハウがない
です。
その大変な経理に入らないためには、
- 求人の募集背景を確認する
- 会社の業績を確認する
- 面接での逆質問を上手く利用する
の要素を解説しましたよ。
みなさんの転職活動や経理ライフの参考になれば幸いです。