こんな方におすすめ
- 経理は暇なの?
- 経理が暇と言われる理由は?
- 暇な経理マンの日常を知りたい!
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「そもそも経理は暇?」をご参考にすれば、みなさんの転職活動の参考になりますよ。
経理に転職してみたい!と思っても、経理の仕事の実態って周りから見ていても分かりませんよね。
経理のリアルを知ることで、自分がやりたい職種のミスマッチを防げることができますよ。
プライム企業の経理4年目、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「暇な経理のメリット・デメリット」について、
後半では「暇な経理の1日のスケジュール」について解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
そもそも経理は暇?
経理って暇なの?
経理の仕事って何をやっているか分かりづらいですよね。
とくに、外出するわけでもなく、デスクで書類とパソコンをずっと見ている仕事。
経理未経験者にとっては、そんなイメージがあるのではないでしょうか。
結論からいうと、経理は暇です。
ただし、
- 人が足りていないベンチャー企業やブラック企業
- 決算期などの繁忙期
は例外です。
とはいえ、ほとんどの企業の経理にとって、1年のうち2/3は暇と言っても過言ではないかと。
経理が大変なブラック企業に入らないためにも以下の記事も参考にしてみて下さいね。
-
得するホワイト経理・損するブラック経理
-
経理は大変?楽な経理の見分け方とは?
なぜ、経理は暇なの?
経理が暇なことはわかったけど、どうして暇なのか?理由を知りたいですよね。
というわけで、筆者が考える経理が暇な理由を解説したいと思います。
結論、経理が暇な理由は以下の5個。
- ノルマがない
- クライアントがいない
- 自分のペースで仕事をできる
- 競争が少ない
- 業務効率化の恩恵を受ける
それでは、1つづつ解説していきますね。
【経理が暇な理由①】ノルマがない
まず、1つ目の経理が暇な理由は、ノルマがないことです。
営業などのフロントオフィスだと、毎月の売上がいくらで。などノルマが決まっているのが普通ですよね。
一方、経理にノルマはありません。
なぜなら、経理の仕事はミスをしないことで評価されるからです。
例えば、
- 仕訳の作成
- 決算書の作成
など。日々の業務で、いかにミスをしないかが求められます。
もちろん、ミスをしないことによるストレスもあります。
とはいえ、何年も経験を積んでいくと、
「自分はどこでミスをしやすいか?」
に気づいていきます。
要するに、ミスに対する耐性は経理を経験すれば、身につくわけですね。
当然、ノルマに達成しない分を埋め合わせるために、
必死に営業するわけでもないので、フロントオフィスに比べるとかなり暇な仕事といえるかと。
【経理が暇な理由②】クライアントがいない
2つ目の経理が暇な理由は、クライアントがいないです。
なぜなら、経理の仕事の究極の任務は、決算書を作ること。
実際に決算書を利用するのは、投資家や取引先ですので、直接経理が関わる存在ではありませんよね。
強いて言うなら、クライアントは経営層でしょうか。経営層に業績の報告をしたりするからです。
とはいえ、社内の人間ですのでクライアントという感覚はほとんどありません。
ブラック企業でない限り、残業管理もきちんと行われているので、
会計事務所やコンサルのように、クライアント対応のために急遽、徹夜といったこともありません。
逆に経理は、クライアント側に立つことがほとんどです。
例えば、
- 監査法人との関係
- 税理士との関係
- コンサルティング会社との関係
など。
要するに、こちらがお客様の立場なわけですね。
【経理が暇な理由③】自分のペースで仕事をできる
3つ目の経理が暇な理由は、「自分のペースで仕事をできる」です。
なぜなら、経理部内でも誰が今何をやっているかってわからないもの。
しかも、経理は営業のノルマのように成績を数値で可視化されることがほとんどありません。
もちろん、事務処理能力のスピードが高いほど評価されるのは間違いありませんが、
- 『1つの仕訳に何分かかるか?』
- 『この資料作成を何分かかるか?』
といちいちストップウォッチでタイムを計るわけではありません。
要するに自分の作業量を調整しやすいともいえますね。
なので、急な仕事の依頼に対しては
「今この作業をやっているので厳しいです。」
と、正直にいうことで、業務に忙殺されることもありません。
【経理が暇な理由④】競争が少ない
4つ目の経理が暇な理由は、競争が少ないです。
なぜなら、理由①でも解説した通り、経理はノルマがない仕事。
ノルマがないと必然的に、部内での競争はほとんどなくなります。
競争が少なければ、評価を上げるために忙しくする必要もありませんよね。
そもそも経理部員は、競争というよりは、温和で落ち着いた環境で仕事をしたい人が集まります。
要するに、競争より安定に重きを置くわけですね。
一方、同じ会計職の会計士や税理士は、サービス業になるので、社内での競争意識は高め。
もし、競争が苦手なのに、士業の業界で疲弊している方は、経理職のほうをおすすめしますよ!
【経理が暇な理由⑤】業務効率化の恩恵を受ける
最後の経理が暇な理由は、業務効率化の恩恵を受けるです。
経理の仕事って以前までは、書類でのやり取りが膨大でした。
そのため、ファイリングなどの書類の整理で残業することもしばしば。
でも、今って国レベルで『ITを活かして、生産性をあげよう!』っていう活動が盛んですよね。
デジタル企業庁の新設が最たる例で、
- インボイス制度の導入
- 電子取引の円滑化
が本格的に始まっています。
もちろん、こうした取り組みが進むことで、経理の書類仕事は大幅に削減されていくわけです。
要するに、今まで経理に負荷があった業務のほとんどを機械がやってくれるようになります。
よくAIで経理の仕事がなくなると言われますが、逆にいうと、AIのおかげで経理の仕事が楽になっている感覚ですね。
以下の記事で、経理の仕事は将来なくなるのか?について解説していますので、参考にしてみて下さいね。
-
経理の仕事は将来なくなるの?
暇な経理のメリット・デメリット
上記では経理が暇な理由を解説しました。
とはいえ、暇な経理で働いているメリット・デメリットは当然あります。
ということで、暇な経理のメリット・デメリットを解説しますね。
暇な経理のメリット
まずは、暇な経理のメリットから。
結論からいうと、以下のメリットがあるかと。
- プライベートの予定を立てやすい
- ストレスで病むことがない
当然、暇だと残業はほとんどありません。
ゆえに、プライベートの予定も立てやすくなります。
個人的には、プライベートの時間で
- 語学学習
- 水泳
- ボルダリング
- 読書
- ブログ
など。やりたいことに時間を使えています。
もちろん、若い頃は仕事だけでいいという考え方のかたもいるかと。
一方で、若い時期を仕事に捧げるっていう考え方は、今の生き方と少しズレてきていますよね。
また、仕事が原因で心を病むことも殆ど無いです。
一昔前には、「過労死」「パワハラ」などで最悪の場合は、死っていうこともありましたよね。
仕事が原因で不幸になるって、なんのために生きているかわからないですよね。
なので、
『仕事は仕事と割り切って、余暇で自分のやりたいことをしたい!』
って方には経理をぜひおすすめしますよ。
暇な経理のデメリット
次にデメリットを解説しますね。
個人的には、メリットのほうが大きい暇な経理。
しかし、暇な経理の1番のデメリットととして挙げられるのは、「自分の成長感がない」です。
なぜなら、暇な経理の仕事はルーティンがほとんど。
1年目は新しいことを覚えることに面白みを感じますが、
2年目以降は去年と同じことをします。
もちろん、同じ仕事をしていても
- こうやった方が業務効率が上がる
- こうやった方がミスが少なくなる
など、改善していくことに面白みを感じることはあります。
とはいえ、毎年やる仕事はほとんど同じ。
自分の仕事のフィードバックが見えずらいことも相まってなかなか成長を感じることが難しいのが現実です。
やっぱり人間って仕事に関わるらず、「成長したい!」って感覚がありますよね。
とくに日本人の場合は、「仕事を通して自分を成長させたい!」って考え方を持っている人が多いかと。
そんな上昇志向の高い人にとって、暇な経理の環境は、
- 自分を成長させる機会がない
- 退屈で脳機能が後退しそう
など。物足りなさがストレスになってしまうかと。
もちろん、仕事でなくてもプライベートの時間に自分を成長させる機会はいくらでもあります。
とはいえ、
- 「同年代のビジネスマンが成長していて焦りを感じる」
- 「このままでは自分の将来のキャリアが不安」
など、将来を考えている人ほど『焦り』や『不安』を感じますよね。
暇な経理の1日スケージュール
暇な経理のメリット・デメリットを解説しましたが、
実際に、暇な経理の1日のスケジュールを知りたい方も多いかと。
この記事のおまけとして、筆者の実際のスケジュールを紹介しますね。
とある暇な1日は以下のとおり。
現役経理マンの日常
9時 ; 出社~メール確認
10時 : 部内ミーティング
11時 : 仕訳の作成
12時 : お昼休憩(英語の勉強)
13時 : 税理士とミーティング
15時 : 会計情報誌を読んだりして情報収集
18時 : 帰宅
いかがですか。
午前中は、部内のミーティングで1時間、午後は税理士とのミーティングで2時間高速されますが、
あとの5時間は、基本1人で作業。
しかも、忙しく作業するというより、情報収集したりしています。
もちろん、経理1年目から悠々自適に暇な経理ライフを実現できるとは限りません。
ですが、経験を積むにつれて、余裕をもって業務をこなせるようになりますよ。
まとめ
以上、暇な経理について解説しました。
大切なことは、自分の人生の価値をどこに置くかを明確にすべきことかと。
筆者の人生にとって、『健康』『安心』が重要な価値なので、経理の仕事は天職です。
もちろん、人生の価値は人それぞれですし、タイミングによっても変わりますよね。
この記事がみなさんの転職活動の参考になれば幸いです。