こんな方におすすめ
- 簿記で出てくる振替って何?
- 振替伝票と振替仕訳って違うの?
- 振替仕訳の覚え方を知りたい!
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「振替仕訳の覚え方」をご参考にすれば、これからの勉強に役立ちますよ!
なぜなら、振替について詳しく解説しているサイトは少ないし、分かりづらいですよね。
記事前半では「簿記にでてくる振替とは」について、
後半では「振替仕訳の覚え方」解説するので、
ぜひ参考にしてくださいね!
簿記にでてくる振替とは
「簿記を勉強してるけど、振替がよくわからない」
そんなお悩みありますよね。
結論として、振替とは、「A勘定からB勘定へ科目を振替える」ことです。
具体的には、
損益振替、資本振替
経過勘定の振替(未収・未払・前払・前受)
間違った科目に計上した仕訳の振替(実務でよくあります)
また、同じ振替でも振替伝票は全く別の論点になりますので、整理しておきましょう。
振替伝票については、以下のサイトが分かりやすいので参考にしてみて下さい。
伝票には、入金伝票、出金伝票、振替伝票(三伝票制といいます)があります。それぞれの伝票は、取引を入金取引、出金取引、それ以外の取引に分けて記入します。
このうち振替伝票とは、現金以外の取引を記録するための伝票です。
入金伝票や出金伝票は、入出金の記録と勘定科目を記入しますが、振替伝票は、仕訳の借方または貸方の勘定科目を記入する必要があります。
振替仕訳の覚え方
上記では、振替仕訳は、「A勘定からB勘定へ科目を振替える」と紹介しました。
それでは、具体例に挙げた振替仕訳の覚え方を解説しますね。
損益振替、資本振替の覚え方
決算振替仕訳とは、「損益振替」「資本振替」の2つが大きなメインかと。
メモ
経理などの実務では、会計システムが自動的に振替を行います。
損益仕訳とは?
まずは、損益仕訳とは何?って思われるかと。
結論は、「収益・費用」の残高を全て「損益勘定」に振替をすることです。
振替える目的は、当期純利益を算出すること。つまりPLを作成することと同じです。
以下が具体例なイメージ図です。
覚えるコツは、PLを作成しているイメージを持つこと。
計上したPL科目の残高をひっくり返すことで、差額を算出します。
その差額が、当期純利益と覚えておくとわかりやすいかと。
資本振替とは?
次に、「資本振替」を見ていきましょう。
「損益振替」は、PLの視点で解説してきましたが、「資本振替」はBSの視点で解説しますね。
先ほどの例では、損益勘定に振替えた金額が1,600円。つまり、当期純利益が1,600円でしたって話でした。
この例で資本振替を行うと、以下の仕訳が必要になります。
なぜなら、当期の利益は翌期に繰り越す必要がありますよね。PLは当期分。BSは過去からの蓄積額の考え方です。
したがって、損益勘定の期末残はゼロにならなければなりません。
損益勘定は、あくまで仮勘定としての役目です。
覚えるコツとしては、BSのゴールを意識することです。
つまり、当期純利益の金額を「純資産」に代入する方法が、資本振替ということです。
繰越利益剰余金勘定を使用する仕訳はレアですが、他にも種類があります。詳しく知りたい方は、以下の税理士会のサイトがおススメです。
繰越利益剰余金
貸借対照表の「純資産」の中の「利益剰余金」に属する科目です。利益剰余金のうち利益準備金と任意積立金以外のものをいい、「会社の過年度の利益の累積」に「当期の利益(損失)」を加算した金額を表示します。
引用先 : 繰越利益剰余金(関東信越税理士会)
経過勘定の振替(未収・未払・前払・前受)の覚え方
経過勘定の振替は、4パターンありますよね。
未収・未払・前払・前受の4つ。
覚え方を3つ紹介しますね。
まずは、以下の公式を使って金額を算出します。
月数には、取引が開始した月から期末までの月数を当てはめますよね。
簿記の問題は、3月決算の問題がほとんどかと思いますので、「月数」に入れる金額はあらかじめ覚えておきましょう。
- 4月 = 12
- 5月 = 11
- 6月 = 10
- 7月 = 9
- 8月 = 8
- 9月 = 7
- 10月 = 6
- 11月 = 5
- 12月 = 4
- 1月 = 3
- 2月 = 2
- 3月 = 1
次に仕訳の型を覚えましょう。
4パターンの仕訳の型は全て決まっていますよ。
- 未収 / 収益
- 費用 / 未払
- 前払 / 費用
- 収益 / 前受
最後に、未収,未払、前払、前受が資産か負債か分からなくならないようにしておきましょう。
結論は、「みしゅう、みばらい、まえばらい、まえうけ」の語呂を暗記して、頭で以下のイメージをしてみましょう。
間違った科目に計上した仕訳の振替
ここでは、経理の実務でよくある振替を紹介します。
実務では、
勘定科目を間違える
製造・販管の科目を間違える
など、よくあるのですが、その時に行うのが科目振替です。
振替の方法は、簡単で、間違った科目から正しい科目へ振り返るだけ。
メモ
例えば、交際費に計上すべき金額100円を福利厚生費に計上してしまった。
その場合の振替仕訳は、
交際費 100 / 福利厚生費 100
になります。
仕訳を間違うと、上記の仕訳が大量に発生してしまうので、事前に勘定科目を確認することは大切ですよね。
まとめ
以上、簿記の振替について解説しました。
繰り返しますと、
- 振替伝票と振替仕訳は違うこと
簿記には、以下の振替がありますが、覚えるコツは、「ゴールを意識する」・「イメージすること」です。
- 損益振替、資本振替
- 経過勘定の振替
- 間違った仕訳の振替
みなさんの、簿記の勉強の参考になれば幸いです。
ちなみに、
- 上司が無能で自分の作業に集中できない
- 上司のプレッシャーが強くてミスが多くなる
こんな残念な上司っていますよね。
そうゆう上司は部下のことは一切考えず、上の顔色しか気にしていないのが現実。
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