こんな方におすすめ
- 経理の目標設定って何?
- 目標設定では何を書けばいいの?
- 目標設定のコツを知りたい!
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「目標設定のコツ」をご参考にすれば、みなさんの目標設定の際に役立ちますよ!
なぜなら、現役経理マンのボクもこの方法で目標設定を行っていますよ。
東証プライム経理歴4年目、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/cropped-IMG_3820-300x300.png)
記事前半では『そもそも目標設定って何?』について、
後半では『目標設定のコツや例文』を解説するので、
ぜひ参考にしてくださいね!
なぜ経理は目標設定を行うのか?
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2021/11/shutterstock_1664285890-300x300.jpg)
そもそも会社で目標設定を行っている理由ってなんなの?
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2021/10/shutterstock_1900533712-1024x659.jpg)
実際に、目標設定って意味あるの?
って、思いますよね。
まずは、そんな疑問に対する回答を紹介します。
そもそも目標設定って何?
そもそも目標設定って何?って思いますよね。
おそらく皆さんの会社では、目標管理制度としてMBO を導入している企業がほとんどかと。
MBO とはあの有名なドラッカーが提唱したマネジメント概念です。
この目標管理制度をもっと詳しく知りたい方は以下のリンクサイトがおすすめ。
「目標管理制度(MBO)」とは、個別またはグルーブごとに目標を設定し、それに対する達成度合いで評価を決める制度で、Management by Objectivesと書きます。1954年にP.F.ドラッガーが自身の著書の中で提唱した組織マネジメントの概念です。
引用先 : HRPRO・目標管理制度(MBO)
要は、個人の目標と組織目標を結びつけて従業員のモチベーションを上げることが趣旨ですね。
仕事のモチベーションは上がるの?
結論、モチベーションはあがりません。
なぜなら、組織で働く以上、上司から仕事が降ってくるので。個人の目標を立てても実現できる可能性にも限界があります。
具体的には、「今年は税務の実務を習得する!」と目標設定しても、社内に既に担当者がいたら、実現できないですよね。
大切なことは、目標設定に期待せず、自分にとって有利になるように使いましょう。
経理の目標設定は何を書けばいい?
経理の目標設定って、毎回おなじ目標で新しいアイデアが浮かばない人も多いかと。
なぜなら、経理の仕事はルーティンなので、会社に大きな動きがないと、基本的に毎年同じ仕事になりますよね。
これから、目標設定のコツや例文を紹介してきますのでご参考にしてみてください。
経理の目標設定のコツは?
目標設定を行う目的は、なんとなく理解できたけど、目標を設定する時のコツはあるの?
結論、目標を設定する時のコツはあります。
これから、私が実際に目標を設定する時に意識していることを紹介しますが、
以下の「MACの法則」「SMARTの法則」もご参考にすると、よりイメージが湧いてきますよ。
MACの法則はこちら
- Measurable(メジャラブル:測定可能性)
- Actionable(アクショナブル:行動可能性)
- Competent(コンピテント:適格性)
SMARTの法則はこちら
- Specific:「具体的、分かりやすい」を意味
- Measurable:「計測可能、数字になっている」を意味
- Achievable:「同意して、達成可能な」を意味
- Relevant:「関連性」を意味
- Time-bound:「期限が明確、今日やる」を意味
引用先 : カオナビ・SMARTの法則とは?
【定性・定量】情報
【定性・定量】情報は目標設定に限らず、常に意識するといいでしょう。
なぜなら、これを押さえておけば、書くことが必然的に決まります。
定性情報のポイント
5 W 1 H が基本!
➡目標設定の時はwhy,what,when,howを意識。
定量情報のポイント
数値情報を記載する。
○日短縮
○○%削減
【例文】
決算早期化をするために、月次作業を5営業日までに短縮する。
そのために、システムの自動化・フォーマットの統一化を検討する。
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/cropped-IMG_3820-300x300.png)
測定しやすい目標
こちらは、先ほどの定量情報とリンクしますが、目標は測定しやすいものを選ぶのがおすすめ。
なぜなら、数値化できない目標だと、その目標が達成できたか、分からないですよね。
例えば、
「残業時間を40時間減らすだと」
1日30分(1日に22日)減らせば目標達成できますよね。
これが、
「生産性を上げる」
って目標だと、数値指標がないので、達成したのかどうか判断できません。
達成可能なレベルの目標
目標なので意識を高くしてハードルを上げてしまうこともあるかと。
でも、その時の勢いでハードルをあげても、後々キツくなりますし、達成できる可能性も低くなりますよね。
大事なことは、自分が毎日少しずつ改善すれば、達成できる小さな目標を設定することです。
経理の目標設定の例文5選
目標設定のコツはわかったけど、何を書けばいいのか思いつかない。
私も初めての目標設定の時は、何を書いたらいいのか分からず、先延ばしにしてました。
でも、安心してください。これから、経理部員なら誰でも使える目標設定の具体例をご紹介します。
業務効率アップ
これは、経理の王道ですよね。
自分の業務をいかに早くこなせるかが、大切になります。
具体的には、
「今まで月次作業が7営業日だったが8営業日にする」
など。
そのためには何が必要か?を考えてみると良いでしょう。
ポイント
- 自動化
- 期限短縮
【例文】
担当の作業について、今まで7営業日を期限としていたが、3ヶ月後には6営業日までに、終わらせることを目標とする。そのために、以下の取り組みを実施。
・必要のない作業洗い出し、無駄な作業やめる
・資料のフォーマットを統一し、必要な情報を加えるだけで、作業が完結する自動化を行う。
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/cropped-IMG_3820-300x300.png)
業務標準化
社員の入れ替わりが、激しいベンチャー企業など、マニュアルや規定が充実してないことも多いかと。
そんな時は、業務の平準化がおすすめです。
引き継ぎの時に、資料を作らなくて OK ですし、システムが変わると必ず業務手順も変わりますよね。
ポイント ポイントは標準化です。 誰がやっても再現性の高いマニュアルを作りましょう。
【例文】
3ヶ月までに以下の業務マニュアルを作成する。
(固定資産管理)
会社会計システムのポスター登録に減価償却費計算の処理などを記載したマニュアル
(税務申告)
税理士へ提出する資料一覧スケジュール表を作成する
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/cropped-IMG_3820-300x300.png)
コンプライアンス
不祥事って他人事だと思いますよね。
でも、甘く見ると痛い目にあいます。
なぜなら、私も超他人ごとだと思っていた会社の不祥事を身をもって体験しました。
私の場合は、経営陣の不正でしたが、従業員の不祥事は毎日の統制が、とても重要。
なので、内部統制に関する目標を立てるのもありかと。
【例文】
担当の業務について、リスクがコントールされているか、業務フローを重点的に見直す。
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/cropped-IMG_3820-300x300.png)
労働時間
上司や先輩より早く帰るのが気まずい!と感じる方もいるかと思います。
そんな時には、これがめっちゃ使います。
てか、私も絶対書いてます。
これをあえて書くことで、残業しないことが個人目標になるので、帰らざるをえません。
残業はしたくない!、自分の時間を確保したい!方にはぜひおすすめです。
【例文】
自分の残業時間が、労働基準に違反しないよう管理する。
月の残業時間を10時間以内に抑えるために、効率的な業務を行うことを徹底する。
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/cropped-IMG_3820-300x300.png)
自己啓発&挑戦したい仕事
社内で受けたい研修が実施されていないことってありますよね。
そんな時は、知識を身につけたい分野のセミナーを受けるたり、書籍で勉強することを目標にするのがおすすめです。
それにしれっと、自分がやりたい業務をアピールすることができます。
【例文】
将来的に税務、決算を担当できるようセミナーに参加する。
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2022/05/cropped-IMG_3820-300x300.png)
まとめ
以上、経理の目標設定のコツを解説しました。
繰り返しますと、目標設定を書くコツは
ポイント
- 定性・定量情報を書く
- 測定できる目標を設定する
- 達成できそうなレベルの目標を設定する
私がおすすめする経理の目標設定の例は、
ポイント
- 業務効率アップ
- 業務標準化
- コンプライアンス
- 労働時間
- 自己啓発、挑戦したい仕事
ちなみに、
- 上司に柔軟性がないので上記の目標すら設定できない
- 上司が一方的に自分の目標を設定してくる
どうにもならに状況ってありますよね。
そうゆう上司は部下のキャリアは考えず、自分だけ上がろうとしている場合がほとんど。
とはいえ、そんな職場環境でずっと働いているとみなさんの市場価値が下がってしまいます。
以外にもこんな状況に納得する人も多いのではないでしょうか。
運が良いことに、今は転職が当たり前の時代。
筆者の周りでも転職する人がたくさんいますが、「もっと早く転職しておけばよかった」というのが大半です。
なかには、「年収200万円アップ」の先輩もいます。
なにより、転職エージェントの利用は無料なので、登録するだけでも損はありません。
![](http://accounting-blog.com/wp-content/uploads/2021/11/shutterstock_1664285890-300x300.jpg)
でも、転職エージェントに登録したら転職しなくてはいけないのでは?
意外と勘違いされている方も多いですが、
【転職エージェントに登録する = 転職をしなくてはいけない】ではありません。
実際に私も情報収集のために登録だけしています。
みなさんに届く求人の数が意外と多いことを知るだけでも価値はありますよ!
-
-
【経理の転職】後悔しない転職エージェント2選
みなさんの目標設定のご参考になれば幸いです。