こんな方におすすめ
- そもそも経理の役割ってなに?
- 経理未経験者が求められることは?
- 経理で働く時に大切なことはと聞かれたらどう答えればいい?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「経理未経験者の役割はなにか?」をご参考にすれば、
みんさんの経理ライフや転職活動の参考になりますよ。
筆者自身、経理未経験者の時は『経理=知識力』と信じて疑いませんでした。
ですが、実際未経験者に求められるのは『他部署とコミュニケーションをとって、数値をまとめる』こと。
なぜなら、未経験者が行う業務は、いかに会社のルールにそって業務を遂行できるかが試されるからです。
プライム企業の経理4年目、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「そもそも経理とはなにか?」について、
後半では「経理未経験者の役割はなにか?」について解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
そもそも経理とはなにか?
経理に興味あるけど、そもそも経理ってどんな役割?
経理に興味があるみなさんであれば、
- 簿記の知識を使って仕訳を作る
- 月次作業を行う
など、実際にやることはある程度情報収集できているかと。
とはいえ、経理の本来の役割って聞かれるとなかなか答えづらいですよね。
では、経理とはなにか?
つまり、経理の役割とはなんなのでしょうか?
結論からいうと、経理は『経営の参謀役』です。
そもそも参謀の定義を確認しておきましょう。
責任者に要求される膨大な情報処理を代行し、意思決定に必要な情報を整理する役目を負う頭脳労働者
なんだかかっこいいですよね。
マジメなはなし、この参謀役の定義に経理を当てはめると、ピッタマッチしますよね。
どうマッチするかというと、
ポイント
- 膨大な情報処理を代行する=仕訳を作成して、決算書を作る
- 意思決定に必要な情報を整理する=経営陣に必要な情報を提供する
整理すると、『経理とはなにか?』の答えは、
会社組織の意思決定に必要な数値をまとめて、経営陣に分かりやすく説明することです。
経理未経験者の役割はなにか?
上記では、『経理とはなにか?』を確認しました。
とはいえ、『経理とはなにか?』は経理部で求められることであり、
経理未経験者にフォーカスした時には、求められることは変わってきますよね。
では、経理部が『会社組織の意思決定に必要な数値をまとめて、経営陣に分かりやすく説明する』
役割を果たすために、部内ではどんな役割になっているのでしょうか。
具体的な経理部内の役割としては、
- 経理部長=経営陣に分かりやすく説明する
- 経理課長=数値をまとめる
- メンバー=担当の数値を集計する
をイメージしてもらうのがいいかと。
もちろん、経理未経験者であれば、メンバーの1員として、担当箇所の数値を集計することになります。
では、経理未経験者が、メンバーの1人として、経理の役割を担うには具体的にどんなことに注意すればいいでしょう?
そもそも、経理未経験者がアサインされる業務は大体決まっています。
- 債権債務管理
- 固定資産管理
- 経費精算処理
などが挙げられますね。
はっきりいうと、これらの業務に専門的な知識は必要あません。
もちろん、簿記3級レベルの知識はほしいですが。。
要するに、経理未経験者に求められるのは、知識を使う業務ではなく、
会社のルールにそって作業を進めていくことです。
では、会社のルールにそって作業を進めるうえで何が大事かというと、
他部署とのコミュニケーションをとって、数値を集計することです。
この他部署とのコミュニケーションを取りながら数値を集計することは、なかなか骨の折れる作業です。
みなさんも、年末調整などで人事から『この資料下さい』と毎年依頼が来ますよね。
その時って、
『面倒くさいなあ、後回しでいいか。』
といった感じで、期限までに提出する人はまだいいですが、
場合によっては期限さえも遅れて提出する人がいますよね。
さらに、書類を出したはいいけど、
『この資料が足りない、資料に不備がある』など、
さらに面倒くさい思いを経験した人もいますよ。
なにが言いたいかというと、
今度はみなさんが、経理として資料を集める側になるということです。
資料を提出する側からすると、
- 面倒くさい
- 良くわからない
など、ネガティブなことをやってもらう必要があります。
なので、他部署に対して、
- 分かりやすく
- 手間のかからない
など、みなさん自身で工夫して資料を提出してもらうためにきを使う必要があります。
まとめると、経理未経験者に求められる役割は、
他部署とのコミュニケーションを円滑にとって、担当業務の数値を集計することです。
経理の面接で『経理で働く時に大切なことはなにか?』と聞かれたら
上記では、経理の本質と経理未経験が経理にチャレンジするときの役割を解説しました。
ここまで読んで頂いたみなさんのなかで、
実際に経理の面接を受けようと思う方もいるかと思います。
そんなときに経理未経験者が聞かれやすい質問として、
『経理で働く時に大切なことはなんだと思いますか?』が挙げられると思います。
ということで、ここからは経理未経験者が面接で
『経理で働く時に大切なことはなんだと思いますか?』と聞かれたときの回答を解説しますね。
まず、例文を確認する前に、この質問には面接官のどんな気持ちが隠れているでしょうか。
- この人は経理をどんな仕事と思っているのか?
- この人は経理に向いているだろうか?
でしょうか。
恐らく違います。
正直、筆者自身面接官を担当したことはありません。
ですが、同じ経理未経験者でもこんな未経験者に入ってきてほしい思いは上司である面接官と一致しているかと。
では、どんな人か?
それは、『事故を起こさない人』です。
事故を起こさない人ってどういうこと?
気になりますよね。
そもそも、面接官も未経験者であれば最初の頃はミスをすることは想定内です。
とはいえ、ミスにも2つがあります。
- フォローできるミス
- フォローできないミス(事故)
このフォローできないミスを起こさない人が、『事故を起こさない人』と言えます
では、フォローできるミスとは何でしょうか。
例えば、
- 仕訳の間違い
- 資料の集計間違い
などですね。
これらは『なぜ?フォローできるか』というと、チェック機能で引っかかるからです。
ちろん、スタートアップ企業などマンパワーが足りていない企業は別として、
通常であれば、仕訳を計上する人と確認する人が分かれているのが経理の業務フローです。
なので、仕訳を計上する人がその仕訳を間違えたとしても確認者が気づくシステムになっているわけですね。
(確認者が気づかないこともありますが。。)
したがって、皆さんがミスしてもフォローできるわけです。
一方、フォローできないミスはなんでしょう。
代表的な具体例は、
『請求書が回覧されてきたけど、どう処理すればいいのか分からず放置してしまった。』
これは最悪なケースです。
なぜなら、
- 計上すべき費用が計上されない
- 取引先に支払いが行われない
からです。
こうゆうミスは
- 予算管理部門から指摘される
- 取引先から電話がかかってくる
で発覚します。
要するに、上司からすると『予期してなかったこと=事故』というわけです。
上司の立場からするとこのミスはフォローできないですよね。
なぜなら、請求書を放置しているとは思わないからです。
こうゆうことが起きると、仕事をする中で信頼できなくなりますよね。
ゆえに、面接官は『この人は事故を起こさない人?』という視点で、
『経理で働く時に大切なことはなんだと思いますか?』と聞いているかと。
事故を起こさない人って思ってもらうにはどうすればいい?
結論からいうと、信頼できそうな人です。
信頼できそうな人というと、ありきたりなので、もっと具体的にいうと、
- 嘘をつかない人
- 現実的な人
- 協調性がある人
が挙げられますよね。
嘘をつかないというのは、面接をする際の前提になりますので、
みなさんが答えるときは、『現実的で協調性のある人』であることを意識したいですよね。
では具体的な回答例は解説しますね。
『経理で働く時に大切なことはなんだと思いますか?』と聞かれたら、
部内はもちろん他部署とコミュニケーションを円滑に取ることが経理で働くときに大切なことだと思います。なぜなら、決算数値は自分1人では作成することができず、様々な人とコミュニケーションを取ることが必要と思うからです。
いかがでしょうか。
経理にとってコミュニケーションを取ることが大切だと理解しており、この人であれば『事故を起こさない印象』を持てますよね。
逆に微妙な回答例はどんなケースでしょうか。
経理で働くには、簿記の知識や会計知識が欠かせないと思います。なので、経理として働きつつ自分の知識をレベルアップできるように努力することが大切だと思います。
もちろん、自分を成長させたいという意識の高さは評価できます。
とはいえ、コミュニケーションに重きを置いたほうが、
入社後に一緒に働きやすさを感じることができ、『事故を起こさない』印象を与えることができるかと。
言い換えると、未経験者に求められことは、
コミュニケーション能力>知識ということです。
なので、質問に対する回答は『コミュニケーションを積極的に取る』という態度を前面に出すことをおススメしますよ!
経理の面接について詳しく知りたい方は、以下の記事で解説していますので、参考にしてみて下さい。
-
経理の面接ってどんな感じ?
-
経理の面接を受ける人は知っておきたい逆質問5選
まとめ
以上、経理とはなにか?について解説しました。
大切なことを繰り返しますと、
経理部の役割は、経営陣の参謀役。
具体的には『会社組織の意思決定に必要な数値をまとめて、経営陣に分かりやすく説明する』でした。
その中でも、経理未経験者が求められる役割は、
他部署とのコミュニケーションを円滑にとって、担当業務の数値を集計することです。
また、面接のときは、コミュニケーションを積極的にとる姿勢をアピールしましょう。
理由は、面接官が嫌がる『事故を起こす人』のイメージを払拭できるからです。
みなさんの経理ライフや転職活動の参考になれば幸いです。