こんな方におすすめ
- 経理をやってみたいけど、どんな知識が必要?
- 経理知識ゼロでも経理になれる?
- 経理知識ゼロの人が知っておきたいこと
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「経理知識ゼロの人が知っておきたいこと」をご参考にすれば、
みなさんの経理への転職活動の参考になりますよ。
プライム企業の経理4年目、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「経理知識ゼロでも経理になれる?」について、
後半では「経理知識ゼロの人が知っておきたいこと」について解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
経理知識ゼロでも経理になれる?
そもそも経理になるには、どんな知識が必要?
『経理とかの事務職につきたい!』
『経理でキャリアアップしたい!』
そんな方のために、そもそも経理になるにはどんな知識が必要かを解説しますね。
結論からいうと、知識ゼロだと経理になるには厳しいです。
なぜなら、経理は、
- 簿記のルール
- 会計基準
に従って仕事をする必要があるから。
これらの知識をある程度知らないと厳しいです。
もちろん、未経験でも転職可の求人もあります。
とはいえ、未経験でも
- 少なくとも簿記3級の資格を持っている
- 経験はないが、簿記を勉強中で熱意がある
などの前提があるところがほとんどかと。
では、資格を持ってないと経理になれないの?
結論からいうと、資格がなくても経理をやっている人はいます。
資格がないと禁止されてる業務ではないからです。
未経験者が経理に転職する時の大切なポイントは、
未経験でも入社したあとに、効率よくキャッチアップできるかどうかです。
未経験だから、入社後に手厚く教えてくれることを期待すると痛い目にあいます。
なぜなら、経理に中途で入る場合はOJTが基本。
つまり、やりながら覚えるということです。
やりながら覚えるにしても、
- 簿記のことが何も分からないAさん
- 簿記3級を勉強中のBさん
だったら、明らかにBさんの方が飲み込みが早いですよね。
簿記の勉強の中でも、基礎の知識の部分は経理の業務に直結します。
逆に、難しい資格をとっても経理で活かせるかは微妙なところ。
簿記を勉強しながら、実務を積むことで、自分の成長を感じる場面が増えてプラスになりますよ!
経理知識ゼロの人が知っておきたいこと
上記では、経理になるには知識ゼロだと難しいことを解説しました。
ここからは、経理になりたいけど、知識ゼロの方がさらに知っておきたいことをいくつか解説します。
まず、結論からいうと以下の3つです。
- エクセルの基本操作は絶対必要
- 他部署との連携はタフな仕事
- 最初はとにかく聞きまくる
それでは1つずつ解説しますね。
【知っておきたい経理知識①】エクセルの基本操作は絶対必要
まず1つ目に知っておきたい経理知識は、『エクセルの基本操作』です。
なぜなら、経理の実務では会計ソフトやエクセルを使って実務を行うのが当たり前。
従って、パソコンの基本操作がわからないと仕事になりません。
中でも、業務時間のほとんどは、エクセル使って作業します。
要するに、
「エクセルスキルで仕事の効率に大きく差が出る」
それが経理の実務です。
極端な言い方をすると、簿記の知識よりエクセルを使えた方が仕事ができます。
例えば、
- 簿記3級でエクセル操作が早いAさん
- 簿記1級でエクセル初めてのBさん
だと、断然Aさんのほうが即戦力です。
機械音痴だから、エクセルは苦手
そんな苦手意識をお持ちの方もいますよね。
結論からいうと、エクセル操作を早めるのはそんなに難しくありません。
なぜなら、実務問題集を1冊回せば十分だからです。
具体的には、Mosの資格試験の問題集を解くだけで十分。
もちろん、資格を取れればいいに越したことはありません。
とはいえ、大切なことは、自分でエクセルを操作して、覚えること。
中でも
- 書式設定、印刷などの基本操作
- 関数(sum、vlook、sumif)の使い方
- よく使うショート
の3つを優先的に抑えれば、実務で戦えます。
経理のエクセルスキルについて、以下の記事で解説していますので参考にしてみて下さい!
-
経理が知っておきたいエクセルスキルの真実!
メモ
ピポットテーブル、グラフの挿入、マクロ、難しい関数はひとまず飛ばしましょう。
覚えなくても戦えます。
ここまで見て、経理になるハードルが高いと思ってる方もいるかと思います。
でも、逆にいうと、
『簿記3級とエクセルの基本操作』
ができるだけで、経理実務の土俵には立てるわけです。
あとは、実務で成長していくだけです!
ポイント
パソコンスキルの中でもエクセルの基本操作はマスト!
デバイス操作や新しいデジタルツールにも敏感になっておくと尚良しです!
【知っておきたい経理知識②】他部署との連携はタフな仕事
2つ目に知っておきたい経理知識は、『他部署との連携はタフな仕事』ということです。
そもそも経理が他部署と連携する理由は、決算書を作るには他部署から情報収集する必要があるからです。
では、なぜ他部署と連携するのがタフかというと、「彼らは、会計の仕事のことが分からない」からです。
言い換えると、
経理にとって当たり前だと思っていることが、彼らには分からないわけです。
例えば、
- 経理が依頼した資料とは全く別の資料を提出してくる
- 経理への資料提出の期限を守らない
など。
なので、分かってくれるまで説明を繰り返す必要があります。
正直、経理からするとストレスが溜まることが多いです。
また、他部署からすると経理部の存在はないがしろにされがち。
なぜなら、経理部は直接利益を生み出さないからです。
『コストセンター』って言葉は、みなさんも聞いたことがありますよね。
昔ながらの企業だと、
- 営業は仕事を取ってくるから立場が強い
- 製造は製品を作るから立場が強い
と、お客さんと直接かかわる部門は立場が強いです。
もちろん、最近はコンプライアンス重視になってきたため、
経理を含めたバックオフィスの重要性は大きくなっています。
とはいえ、いまだに経理の立場が弱い会社は多いはず。
事実、筆者の会社も数年前に経営陣が変わる前まではそうでした。
ということで、経理になる前に他部署との連携はタフであることは覚えておきましょう!
【知っておきたい経理知識③】最初はとにかく聞きまくる
3つ目に経理になりたい人が知っておきたい経理の知識は、『最初はとにかく聞きまくる』です。
上記でも解説しましたが、中途として経理に入社した場合は、OJTで業務を覚えることになります。
実際、教えてくれる先輩も暇ではありません。
なので、1から10まで完璧に教えてくれることはありません。
そもそも中途社員を募集している会社は、人が足りていないから人を募集しているわけで、
みなさんに付きっきりで教えてくれることを期待してはいけません。
みなさんも自分が忙しいなか、中途社員の対応をするときは、たっぷり時間をかけてあげることはできませんよね。
したがって、自分から分からないところ聞きにいかないと、いつまでも分からない状態になってしまいます。
入社直後は、先輩に質問しまくれるゴールデンタイムですので、
- 分からないこと
- なぜ、この業務を行うのか?
- 文房具の場所や、コピー機の使い方
など、とにかく聞きまくりましょう。
聞きまくることで、
- 業務の吸収が早くなる
- 先輩とのコミュニケーションが増える
など、プラスになることが多いです。
逆に気を使ってしまって、分からないままにしておくと、
業務をいつになっても覚えられない
部内でのコミュニケーションがなく、孤立してしまう
など、職場に馴染めない原因にもなってしまします。
まとめ
以上、経理になりたい人が知りたい基礎知識をメインに解説しました。
大切なことは、『経理になった後に効率よく実務を覚えることができるか?』です。
もちろん、最初は壁にぶつかることもあるかと思います。
とはいえ、経理になる前にこれらの情報を知っておけば、
壁にぶち当たっても超えていくことができますよ!
みなさんの経理ライフや転職活動の参考になれば幸いです。