こんな方におすすめ
- どんな人が経理に向いている?
- 自分は経理に向いていない?
- 勉強が好きだけど、自分は経理に向いている?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「経理に向いている人の特徴」をご参考にすれば、経理に転職したいみなさんに役立ちますよ!
なぜなら、経理がどんな業務を行っているのか?、他の部署から分かりづらいですよね。
ゆえに、自分は経理に向いているか、向いていないかを検討するのも難しいかと。
上場企業・経理歴3年、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「経理の業務の特徴」について、
後半では「経理に向いている人、向いていない人の特徴」について解説するので、
ぜひ参考にしてくださいね!
【自分は経理向いてる?】経理の特徴を知る
経理に向いている人はどんな人?を知る前に、そもそも経理の仕事にはどんな特徴があるのかを確認しましょう。
なぜなら、業務の特徴を知ることで、自分が経理に向いているか、向いていないかを理解しやすくなりますよ。
まずは結論から。経理の仕事の特徴は、以下の点が挙げられるかと。
- クライアントとの対応はほとんどない
- 外出はほとんどなく、デスクワーク中心
- システムやパソコンスキルを使う
それでは、経理の特徴を1つずつ深堀してきましょう。
【経理の特徴とは?】①クライアントとの対応はほとんどない
まず1つ目の経理の業務の特徴として、クライアントとの対応はほとんどありません。
逆に、経理の人たちがクライアントとして、社外の人たちと接するのがほとんどです。
具体的にいうと、
- 監査法人に勤める公認会計士
- 税理士法人に勤める税理士
- コンサルタント
などなど。
したがって、営業職の人のように、お客様に会いにいく機会はほとんどないですよ。
コンサルタントには、どんなときに接するの?
と思われる方もいるかと。
具体的には、
- 決算早期化に関するコンサルタント
- 会計基準・新税法を適用するためのコンサルタント
- 会計システム導入のコンサルタント
など、会社の状況によって、様々なコンサルタントと接します。
専門的な知識を持っているコンサルと接することで、自身のスキルアップにつながることも少なくありません。
【経理の特徴とは?】②外出はほとんどなく、デスクワーク中心
2つ目の経理の業務の特徴は、外出がほとんどなく、デスクワークが中心ということです。
もちろん、バックオフィスなら、当たり前といえば当たり前ですが。
とはいえ、
- 経理が外出を一切しないことを事前に知らなかった
- 1年中オフィスの中に作業をするのはしんどい
といったミスマッチを減らすためにも、改めて経理は1年中オフィスの中で作業することを認識しておきましょう。
【経理の特徴とは?】③システムやパソコンスキルを使う
3つ目の経理の業務の特徴は、システムやパソコンスキルを使うことです。
経理といえば、会計基準や税法などの知識が必須と思われがちです。
実際の実務では、会計知識以上にパソコンスキルやシステムに関する理解が必要となるケースも多いです。
特に、経理未経験者が経理に転職したいと思っている場合は、会計基準などの知識よりも
パソコンスキルの基礎を学んでいた方が、実務の吸収がしやすいかと。
なぜなら、知識はあってもパソコン操作に難点があると、
- 業務が回らない!
- ミスが多い!
など、思わぬ障害になりかねません。
でも、どんなパソコンスキルを身につければいいの?
経理で多用するのは、エクセルです。
なぜなら、経理は計算や集計を行うのが主な仕事で、エクセルは毎日使います。
したがって、エクセルスキルは優先的に覚えておきましょう。
とはいえ、
- 難しい関数を暗記する
- マクロを極める
のレベルまで準備する必要はありません。
演習問題付きのエクセル初心者本を購入して、実際に手を動かして確認しておきましょう。
経理のエクセルスキルに関する内容は、以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
-
経理初心者が知っておきたいエクセル技術
経理に向いている人はどんな人?
上記では、経理に向いているかを考える上での前提として、経理の仕事の特徴をいくつか深堀していきました。
ここからは、経理の特徴を理解したうえで、どんな人が経理に向いているのか?を確認していきます。
結論、経理に向いている人の特徴は以下です。
- 1人での作業が苦にならない
- 勉強するのが得意・好き
- 粘り強く作業を行うことができる
- 冷静・落ち着いている性格
- 責任感がある人
具体的な理由について、1つずつ解説しますね。
【経理に向いている人の特徴①】1人での作業が苦にならない
1つ目の経理に向いている人の特徴は、1人でも作業が苦にならない人です。
もちろん、経理の仕事は、必要に応じてミーティングを行ったりしますが、
仕事の大半は、1人で作業する時間が多くなります。
具体的には、
- 数値の集計や仕訳の作成
- 会計基準や税法の確認
など。1人で考え抜いたり、自分で問題を解決して業務を進めていく必要があります。
したがって、
- 1人で黙々と作業をするのが苦にならない!
- 物事を深く考えるのが好き!
な人は、経理の仕事に向いていると言えるでしょう。
【経理に向いている人の特徴②】勉強するのが得意・好き
2つ目の経理に向いている人の特徴は、勉強をするのが得意・好きなひとです。
なぜなら、経理の知識は、1度勉強したら終わりではなく、常に勉強をし続ける必要があります。
具体的には、
- 会計基準、税法、会社法など、経理に関わる知識は幅広い
- 会計基準や税法は毎年改正があるので、知識のアップデートを行う必要がある
- キャリアを高めるには、語学力を身につける必要がある
などの理由があるからです。
したがって、自分は勉強が好き!得意!という方にとって、経理でのキャリアを構築しやすく、
経理の仕事は向いているといえるでしょう。
【経理に向いている人の特徴③】粘り強く作業を行うことができる
3つ目の経理に向いている人の特徴は、粘り強く作業を行うことができる人です。
なぜなら、経理の仕事は、簿記の勉強のように単純ではなく、
1つの仕訳を計上するためにも、必要な根拠資料を集める必要があります。
そして、必要な資料は、社内の関連部署から集めるので、彼らの協力を得る必要もでてきます。
なかには、期限通りに資料が提出されなかったり、間違った資料が提出されることも。
そんな時に、必要になってくるのが、粘り強さです。
つまり、社内の人たちとの調整能力も必要になってくるわけです。
【経理に向いている人の特徴④】冷静・落ち着いている性格
4つ目の経理に向いている人の特徴は、冷静・落ち着いている性格です。
なぜなら、経理の仕事は、論理的に考えることが重視されます。
したがって、衝動的に物事を決めたり、感情的に議論を進めることはありません。
それもそのはず。
経理の仕事は会社の業績を集計して、分析、報告することが目的ですので、論理的に物事を考える思考が欠かせません。
論理的に考えるには、プレッシャーがかかる場面でも冷静で落ち着いて考える必要があります。
なので、常に物事を冷静・落ち着いて考えられる人の方が経理に向いています。
【経理に向いている人の特徴⑤】責任感がある人
最後の経理に向いている人の特徴は、責任感がある人です。
もちろん、『責任感』はどの仕事でも必要な要素です。
とはいえ、経理の仕事は、お金が関わる仕事。
したがって、責任感や誠実性が特に問われる職種です。
例えば、
- 仕訳内容が分からないけど、なんとなく処理する
- 数字が合わないから、資料をごまかす
- 業績が悪いから、ルールを無視して利益を計上する
こういった考えで仕事を進めると、必ず将来不整合が起きて問題になってしまいます。
最悪の場合は、不適切会計として、決算の訂正をする必要もでてきます。
したがって、経理の業務をを行うには、責任感が必須になってきます。
経理に向いていない人はどんな人?
最後に、経理に向いていない人の特徴をいくつか紹介しておきましょう。
なぜなら、上記の経理に向いている人の特徴にいくつか当てはまっていても、
以下の特徴がある人にとって、経理の仕事は少し、退屈におもってしまうこともあるかと。
せっかく、経理に転職したけど、退屈で辞めたいと思ってしまうのは避けたいですよね。
結論からいうと、以下の志向や特徴のある人は、経理が退屈だと感じ、向いていないと思われる人です。
- 人とのコミュニケーションが仕事のモチベーションの人
- 外回りの仕事をしたい人
- 論理的な思考より、創造性を大切にする人
それでは、1つずつ確認していきましょう。
【経理に向いていない人の特徴①】人とのコミュニケーションが仕事のモチベーションの人
経理に向いていない人の特徴の1つ目は、人とのコミュニケーションが仕事のモチベーションの人です。
もちろん、経理の仕事でもコミュニケーションを取りながら仕事を行うことは欠かせません。
とはいえ、仕事の時間のうち、作業時間が大半を占めるのが事実。
したがって、
- 常に人とコミュニケーションをとって仕事を行いたい!
- 人と関わることが自分のモチベーション!
という方にとって、経理は退屈な仕事と感じてしまうこともあるかと。
【経理に向いていない人の特徴②】外回りの仕事をしたい人
2つ目の経理に向いていない人の特徴は、外回りの仕事をしたい人です。
なぜなら、経理の仕事で外出する機会はほとんどありません。
あったとしても、
- 株主総会の対応
- セミナーへの参加
など。年に数回程度かと。
したがって、ずっとオフィスにいるのは苦痛な人にとってはしんどい仕事になってしまいます。
そんな人には、会計系のコンサルタント会社に転職することがおすすめです。
なぜなら、会計系のコンサルタントであれば、
- 会計の知識を活かしつつ、クライアント企業に訪問する機会がある
ので、オフィスの中で黙々と作業をするということを避けることができます。
【経理に向いていない人の特徴③】論理的な思考より、創造性を大切にする人
最後の経理に向いていない人の特徴として挙げられるのは、論理的な思考より、創造性を大切にしたい人です。
なぜなら、経理の仕事は、法律などのルールに従って作業するので、創造性を求めらる機会はほとんどありません。
したがって、自分の創造性を大切し、それを仕事に活かしたい人にとっては、退屈でしんどい仕事になってしまうかと。
まとめ
以上、経理に向いている人、経理に向いていない人の特徴を中心に解説しました。
大切なことは、自分が経理に向いているか向いていないを考える前に、
経理の仕事の特徴や、業務内容をできる限り把握しておくこと。
そのうえで、自分が経理に向いている特徴をもっているかどうかを考えることで、
経理への転職のミスマッチも抑えることができますよ。
みなさんの経理への転職活動の参考になれば幸いです。