こんな方におすすめ
- 主計部と経理って何が違うの?
- 主計部の具体的な業務内容とは?
- 主計部の人がスキルアップしたいときに伸ばす能力とは?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「主計部の具体的な業務内容」をご参考にすれば、転職活動に役立ちますよ!
なぜなら、主計部に転職したい人にとって、主計部の業務内容を事前に理解しておくことは超重要です。
上場企業・経理歴3年、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「主計部と経理は何が違うの?」について、
後半では「主計部の具体的な業務内容とは?」について解説するので、
ぜひ参考にしてくださいね!
主計部と経理はなにが違うの?
そもそも、主計部とはなに?
結論からいうと、仕訳を計上したり、決算対応をする部のことです。
それって経理部のことではないの?
結論からいうと、主計と経理は同じ意味と考えていいでしょう。
なぜなら、会社によって部署のデザインなどは変わってきます。
なので、主計部はあくまで経理のことだと思って頂いて構わないかと。
よくあるのは、経理部が
- 主計課
- 財務課
で構成されているケースかと。
つまり、主計は制度会計を中心に業務にあたっている部署と考えるのがよさそうです。
一方、経理は制度会計意外にも財務や管理会計も行うというイメージです。
会社によって組織構成や業務の分担割は、いろいろですので、面接の際にきちんと確認しておくことが大切かと。
主計部の具体的な業務とは?
主計部は具体的にどんな業務を行うの?
主計部は、基本的には経理と同じ業務を行うと上記で解説しました。
結論からいうと、制度会計全般です。
具体的には、
- 経費精算
- 固定資産管理
- 原価計算
- 債権債務管理
- 税務申告
- 決算対応
などなど。まさに簿記の勉強ででてくる内容ですね。
それではひとつづつ業務内容を解説しますね。
【主計部の業務①】経費精算
まず1つ目の主計部の業務は経費精算です。
経費精算ってそもそもなに?
って思われるかたもいるかと。
結論、従業員の立替金の処理です。
よく従業員が出張したときに支払う
- タクシー代
- お土産代
- 食事代
など。後々会社が立て替える費用ってありますよね。
他にも、業者からの請求書などを会計システムに仕訳で反映する作業もあります。
しかし、最近では請求書をシステムに登録することで、自動的に仕訳が起こるなど、
この業務自体が、ロボットにとって変わろうとしています。
なので、経理としてキャリアアップしたい方は、
経費精算以外の業務を行うことで、自分のスキルを高めていく必要があります。
【主計部の業務②】固定資産管理
2つ目の主計部の業務は固定資産管理です。
製造業を行っている企業であれば、固定資産もかなりの数になります。
したがって、
- 現物がきちんと存在しているか?
- 支出した費用は、固定資産になるか修繕費になるか?
- 耐用年数は合っているか?
- 固定資産税の申告はきちんとできているか
など、会計以外に税務の論点も検討する必要があります。
固定資産の会計処理自体は、シンプルですが、
税務の論点など、検討する内容が多いので、慎重に会計処理を確認することが必要です。
【主計部の業務③】原価計算
3つ目の主計部の業務は原価計算です。
こちらも固定資産と同様、製造業ではなくてはならない業務です。
具体的には、
- 製品の売上に係るコストを計算する
- どの製造ラインで赤字になっているか把握する
など。制度会計はもちろんですが、管理会計といった観点からも内容を確認する必要があります。
なぜなら、自社がメインで作っている製品が、きちんと利益を出せているかを確認することは大切ですよね。
原価計算は、知識に加えて経験も必要になりますので、原価計算の専門性を身につけて自分の武器にするのもありかと。
【主計部の業務④】債権債務管理
4つ目の主計部の業務は債権債務管理です。
債権債務管理は、どこの会社であっても必要な業務になります。
なぜなら、会社は必ず他の企業と取引をするので、お互いの債権債務の認識に誤りがないかを確認する必要があります。
債権債務管理業務がきちんと行われていないと、
- 売掛金の計上したお金がかえってこない
- 支払うべきだった買掛金を支払い忘れた
などのエラーが起きてしまいます。
したがって、債権債務はどの会社でも必要な業務になります。
【主計部の業務⑤】税務申告
5つ目の主計部の業務は税務申告です。
具体的には、
- 年度決算の申告書の提出
- 中間申告書の提出
- 税金の納付
- 届出書の提出
など、会社にかかわる税務作業はたくさんあります。
とくに、法人税、消費税、事業税は企業の税務と密接にかかわっているので、
企業内で税務業に関わりたい人は、これらの科目を勉強するといいかと。
また最近では、税務申告以外に
- 電子帳簿保存法
- インボイス制度
- 国際税務
など。いろんな対応が求められています。
したがって、税務の中でも、自分の強みに焦点をあてれば、専門的なキャリアを積むことができますよ。
【主計部の業務⑥】決算対応
6つ目の主計部の業務は決算対応です。
メインは決算書の作成になります。
ただし、上場企業やある程度の規模のある会社だと、
- 監査法人対応
- 四半期決算の開示作業
- 有価証券報告書の作成
など。企業の規模に応じてやることも多くなっていきます。
とはいえ、上場企業ならではの業務や監査法人対応を行うことで、経理マンとしての差別化を図る
ことができますので、規模の大きい会社でスキルを磨くこともありですね。
『上場企業の経理』と『監査法人対応』について以下の記事にまとめましたので、参考にしてみて下さい。
-
上場企業の経理の具体的な業務内容は?
-
監査法人対応について詳細に解説します!
主計部がスキルアップのために身につけたい能力とは?
主計部の具体的な業務内容はわかったけど、
どんなスキルを身につければキャリアアップできる?
結論から言うと、経理業務の中でも専門性の高い業務を行うことがおススメです。
なぜなら、経理の業務はルーティンワークが多く、将来的にはロボットなどのITに代替されてしまいます。
経理の仕事が将来的になくなるの?の記事は以下にまとめましたので、参考にしてみて下さい。
-
経理の仕事は将来的になくなるの?
じゃあどうすればいいの?
結論からいうと、なるべく若いうちに専門性のある知識を身につけましょう。
具体的には、
- 簿記2級
- TOEIC700点以上
です。
なぜなら、決算作業に携わるためには、最低限でも簿記2級は取得しておきたいです。
簿記2級を持っていれば、『この人は決算作業の一連の知識を持っている』と認識してもらえます。
また、最近はどの会社も海外に進出していることが当たり前になっているので、
語学力があると、他の経理マンと差別化することが可能です。
とくに、会計知識と語学力のどちらも兼ね備えている人材は少ないので、
簿記とTOEICをコンボにして自分の価値を上げておくのが大切かと。
知識が必要なら、公認会計士の資格とか取った方がいいの?
結論からいうと、経理のスキルアップに公認会計士の資格は必要ありません。
なぜなら、実務で知識や経験を積めば、簿記2級でもキャリアアップは十分可能だからです。
もちろん、難関資格を持っていた方がいいことに越したことはありませんが、
勉強にかかるお金や時間を考えると効率がいいとは言えません。
なので、下手に難関資格に手をだすよりも、現実的な知識やスキルを身につけることをおススメします。
以下に公認会計士の資格を取るまでの時間を掲載した記事を紹介しておきますね。
公認会計士の試験に合格するために必要な勉強時間は、最も少なくて3,000時間と言われています。
これは1年間に換算すると1日10時間で300日になります。確かに、1年間で合格する方はこれぐらいの勉強時間が一般的です。
つまり、1年間で合格をしようと思ったら、毎日勉強漬けの生活を覚悟しなければいけません。
まとめ
以上、主計部について内容を解説しました。
大切な部分を繰り返しますと、
主計部は、経理部の業務内容と同じと考えて大丈夫です。
つまり、制度会計を中心に業務を行います。
ただし、会社によって組織構成はいろいろなので、面接の際には要確認が必要かと。
また、主計部でキャリアアップしたいのであれば、
- 簿記2級
- TOEIC730点
を目指して、まずがスキルアップするのがおススメです。
ちなみに、
- 上司に柔軟性がないので自分の作業に集中できない
- 上司のプレッシャーが強くてミスが多くなる
こんな残念な上司っていますよね。
そうゆう上司は部下のことは一切考えていないのが、現実。
とはいえ、そんな職場環境でずっと働いているとみなさんの市場価値が下がってしまいます。
以外にもこんな状況に納得する人も多いのではないでしょうか。
運が良いことに、今は転職が当たり前の時代。
筆者の周りでも転職する人がたくさんいますが、「もっと早く転職しておけばよかった」というのが大半です。
なかには、「年収200万円アップ」の先輩もいます。
なにより、転職エージェントの利用は無料なので、登録するだけでも損はありません。
でも、転職エージェントに登録したら転職しなくてはいけないのでは?
意外と勘違いされている方も多いですが、
【転職エージェントに登録する = 転職をしなくてはいけない】ではありません。
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みなさんに届く求人の数が意外と多いことを知るだけでも価値はありますよ!
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【経理の転職】後悔しない転職エージェント2選