こんな方におすすめ
- 経理の仕事の役割を詳しく知りたい!
- 経理の仕事のやりがいってなに?
- 経理の仕事の魅力を具体的に知りたい!
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「経理の仕事のやりがい・魅力」をご参考にすれば、これからの転職活動に役立ちますよ!
なぜなら、経理の仕事といっても様々な業務があって、習得できるスキルも異なります。
経理への転職をチャレンジするときに、この違いを知っておくことは、入社後のギャップを防ぐためにとても重要です。
上場企業・経理歴3年、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「そもそもの経理の仕事の役割とは」について、
後半では「経理の仕事のやりがい・魅力」について解説するので、
ぜひ参考にしてくださいね!
そもそも経理の仕事の役割とは?
そもそも経理ってどんな仕事をするの?
って思いますよね。
経理の仕事と一括りにいっても、いくつかに分かれています。
結論、経理の仕事は以下の3つに分類されます。
- 主計
- 財務
- 経営企画
みなさんが思い浮かべる経理のイメージとしては、主計が一番近いかと。
とくに、会社の規模が大きい上場企業であれば、それぞれの役割に応じて部門が分かれていますよ。
会社が大きいほど、やることも増えますので部門が分かれるのも当然ですよね。
じゃあどんな役割になるの?
気になりますよね。それぞれ役割別にわかりやすく解説しますね。
【経理の仕事の役割】主計編
結論、主計の役割は、決算作業を行うことです。
経理の仕事としてみなさんがイメージしている役割です。
そもそも、なぜ決算作業を行う必要があるかというと、株主や銀行に業績を報告するためです。
上場企業であれば、株式市場に上場しているので、株主に業績を報告する必要があります。
なぜなら、株主がその会社に『出資』という形で、お金を提供しているからです。
お金を払っているので、当然、会社の業績を知る必要がありますよね。
上場していない中小企業であれば、株主は社長のケースが多いと思います。
そんな中小企業であれば、銀行に業績を提供する必要があります。
なぜなら、銀行から『融資』という形で、お金を提供してもらっていることがほとんどかと。
銀行側も貸したお金がちゃんと返ってくるのかを確認する必要がありまよね。
つまり、お金を提供してくれている人達に会社の業績を報告する必要があります。
したがって、この業績(決算数値)を作成するのが、主計の最終的な役割です。
もちろん、決算数値の作成をするときには、ルールがあるので、このルールに沿って数値を作成していきます。
具体的にどんな業務があるかというと
- 債権債務管理
- 固定資産管理
- 経費精算
- 原価計算
などです。
これらの業務をもっと知りたい方は、以下のジャスネットさんのサイトがおススメですので参考にしてみて下さい。
経理の仕事内容ガイド
「経理の仕事内容は、聞いたことはあるけれど、具体的にはどのような業務かわからない」「経理経験を積みながらスキルアップしたいが、次はどんなステップがあるのか知りたい」など、経理未経験の方も、経理実務経験を積んでいる方も、経理の仕事内容についての疑問をお持ちの方は多くいらっしゃます。
ここでは、業務別に経理の仕事内容・必要スキル・仕事のやりがいや厳しさ・次のステップ等を詳細にご紹介します。引用先 : 経理の仕事内容ガイド(ジャスネットキャリア)
【経理の仕事の役割】財務編
結論、財務の役割は、お金の管理をすることです。
会社の金庫番のようなイメージですね。
そもそもお金の管理が必要な理由として、いくら業績や利益が良くても、
- 従業員への給与
- 取引先への支払い
- 銀行への返済
など、約束した通りにお金の支払いができないと、信用力を失ってしまします。
最悪の場合、会社は倒産してしまいます。
みなさんも『黒字倒産』って言葉をニュースなどで聞いたことがあるかと。
したがって、会社の利益とは別に、お金の管理をすることも非常に重要な役割になります。
具体的な業務としては、
- 資金繰り
- 入出金管理
- 銀行対応
- 資金運用
などです。
外国に子会社がある企業は、為替リスクに対応する必要があるので
為替予約などをしてヘッジする役割もありますよ。
【経理の仕事の役割】経営企画編
結論、経営企画の役割は、予算と実績の管理です。
「今期の予算がいくら」という話は、経理でなくても聞いたことはありますよね。
そもそも予算と実績の管理が必要な理由としては、今後の会社の動き方の指標として使うためです。
例えば、コロナで予算に対して売上が大幅に減ってしまったら、
利益を確保するために、経費を減らすしかありませよね。
逆に売上が伸びたら、その分経費として広告費を多く出せる可能性もあります。
このように、会社全体の業績の目標に対して、実際はどうなのか?を把握することで、
経営陣が判断をするときの材料として活用できますよね。
具体的な業務としては、
- 予算作成
- 予実管理
- 経営会議資料の作成
などが該当するかと。
経理の仕事のやりがい・魅力とは?
経理の仕事の役割について、それぞれ解説しました。
経理の仕事のやりがいって結局なんなの?
経理の仕事のやりがいを知りたい方のために、役割別に経理の仕事のやりがいを解説しますね。
【経理の仕事のやりがい・魅力】主計編
結論、主計の仕事のやりがいは、『専門知識を活かせる』です。
なぜなら、経理の仕事をするうえでは、ある程度の専門的な知識が必要です。
経理の専門知識としてまず思い浮かぶのが、簿記かと。
簿記の知識はかなり実務的で、経理の仕事に十分活かせることができます。
ではなぜ、専門的な知識を活かせることにやりがいを感じるかというと、『自分の成長』を実感できるからです。
大人になっても、自分の成長を実感したいと思いますよね。
簿記のなどで学んだ知識を実務にいかせると、自分の成長を実感でき、やりがいを感じることができます。
しかも、経理のフィールドでは、簿記だけに限らず、
- 税務
- 英語(語学力)
など、他にも様々な知識を活かすことが可能です。
こうしたスキルを身につければ、ますます専門性があがり、自分の成長、キャリアアップも実現できます。
主計に向いている人の特徴としては、
- 勉強や知識を身につけることが好き
- 細かいことまで気づくことができる
- 一人での作業でも苦にならならない
などがあげられるかと。
なぜなら、勉強や知識を身につけるためには、一人の時間が必要ですし、
細かい論点の確認や数値の集計ミスがないか?など、確認することが必要になります。
【経理の仕事のやりがい・魅力】財務編
結論、財務の仕事のやりがいは、『会社の存続と密接に繋がっている』ことです。
繰り返しますが、いくら業績が良くても、お金がを支払えなくなると会社は存続できません。
人間で例えると、いくら健康的な体で合っても、血がないと人間も生きていけませんよね。
したがって、会社に血液を流すために財務の仕事は、会社の存続と直結しているかと。
例えば、
- 今後、何か月後にお金がなくなるのか?
- 他にお金の調達方法はないのか?
など。企業であれば、必ず直面する課題かと。
財務に向いている人の特徴としては、
- 物事を俯瞰してみることができる
- 責任感が強い
- 金融機関で働いたことがある
などがあげられるかと。
なぜなら、財務は主計と違い、会社のお金の動きを大局的に把握する必要があります。
したがって、細かい点に時間をかけるよりも、物事を全体的にみる視点が必要です。
さらに、金融機関での勤務経験があって、お金の動かし方を把握できていると、
財務での動き方にもいかせるかと。
【経理の仕事のやりがい・魅力】経営企画編
結論、経営企画の仕事のやりがいは、『会社の意思決定に携われる』です。
なぜなら、経営企画は、予実管理のために、各部署の予算や実績を把握することができます。
したがって、社内で会社のことが一番わかっている存在といっても過言ではありません。
経営陣も経営企画の数値や情報をもとに、経営判断をしますので、会社の意思決定に携わる重要なポジションですよね。
つまり、自分が行っている仕事が、会社の意思決定にダイレクトに反映されるので、
会社への貢献度が高く、やりがいを感じることができるかと。
経営企画に向いている人の特徴としては、
- コミュニケーション能力が高い
- 計数管理が得意
- 会社のビジネスに精通している
などがあげられるかと。
なぜなら、経営陣に一番近い部署になるので、経営陣とのコミュニケーションが欠かせません。
したがって、情報を適切に伝える能力やプレゼンテーション能力も欠かせないかと。
また、会社の予算を作成するうえでも、会社の商流やビジネスに関する知見も必要です。
まとめ
以上、経理の仕事のやりがい・魅力についてそれぞれの役割ごとに解説しました。
大切なことを繰り返しますと、
経理と一括りにいっても、役割はそれぞれなので、転職した際のギャップにならないよう気を付けましょう。
経理には、主に以下の3つの領域があって、求められる能力も違います。
- 主計 ➡ 決算作業
- 財務 ➡ お金の管理
- 経営企画 ➡ 予実管理
また、やりがいもそれぞれ違うので、ぜひご参考にしてみて下さい。
- 主計 ➡ 専門知識を活かせる
- 財務 ➡ 会社の存続と直結
- 経営企画 ➡ 会社の意思決定に携われる