こんな方におすすめ
- 経理畑で働いて感じることはなに?
- 経理畑で3年間働いた人の声を知りたい!
- 経理畑の転職事情を知りたい
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「経理畑で3年働いて気づいた真実3選」をご参考にすれば、
転職活動や今後のキャリア形成を考えるうえで役に立ちますよ!
実際に、会計事務所から経理に転職した筆者がこの3年間働いたからこそ感じたことをまとめています。
みなさんの働く価値観と照らし合わせて、『経理職は今の自分にとって良い選択か?』と考えるのに役に立つはずです!
プライム企業の経理4年目、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「経理畑で3年働いて気づいた真実3選」について、
後半では「経理畑の転職事情」について解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
【経験談】経理畑で3年働いて気づいた真実3選
経理未経験者の方や若手経理マンの方で
経理で3年働いたらどんなことを感じるんだろう?
って思う長期志向の方もいるはず。
実際に3年後、『自分はどうなっているのか?』と将来をイメージするのは、
自分のキャリアを考えるうえでも大切なことですよね。
ということで、筆者が実際に経理畑で3年働いて気づいたことを3つ解説したいと思います。
まず結論からいうと、経理畑で3年働いて気づいたことは以下の3つです。
- 経理の仕事を一生続けるのは退屈
- 会計職では抜群にワークライフバランスがいい
- 知識があるから出世できるわけじゃない
それでは1つずつ理由を解説しますね。
【経理畑経験者は語る①】経理の仕事を一生続けるのは退屈
まず最初の経理畑で3年働いて気づいたことは、『経理の仕事を一生続けるのは退屈』です。
なぜなら、基本的に毎日、毎月、毎年やる業務は決まっているからです。
例えば、
- 毎日やることは、仕訳の計上
- 毎月やることは、月次決算を締めること
- 毎年やることは、年度決算を締めること
みたいに、基本的にやることは決まってるわけですね。
もちろん、そのなかでも
- M&Aなどの特殊取引がある
- 会計システムを新しく導入する
などのイベント業務があることもあります。
とはいえ、定型業務をやるときは『またこの業務かあ』といった感じで退屈に感じてしまうことが多いです。
つまり、同じことの繰り返しなので、
- 自分の成長を感じることができない
- 自分で工夫できる幅が少ない
- モチベーションが上がりづらい
といった感じに退屈さを感じてしまいます。
もちろん、退屈さの裏返しには『安定して働ける!』
というメリットもあるので、これをどう感じるかは、その人次第です。
【経理畑経験者は語る②】会計職では抜群にワークライフバランスがいい
2つ目の経理畑で3年働いて感じたことは、『会計職では抜群にワークライフバランスがいい』ことです。
なぜなら、筆者自身、税理士法人で働いた経験があるからです。
とくに繁忙期は、朝まで残業が当たり前で、ワークライフバランスなんて言葉はありませんでした。
専門職って業務時間が長くなりがちになりますよね。
また、筆者の会社は上場企業のため、監査法人とやりとりするケースが頻繫にあるのですが、
- メールの返信が午前1時
- 往査しに来た会計士の顔が死んでいる
など、明らかに仕事に忙殺されています。
一方、事業会社の経理であれば残業管理が徹底されているため、ワークライフバランスはとりやすいです。
もちろん、税理士法人や監査法人、コンサルタント会社で働くことは
- 年収が高い
- 専門的なスキルを学べる
- 事業会社にいるより成長できる
などのメリットがあるので、『どこで働くか?』は個人の価値観ですよね。
とはいえ、会計職のなかでも事業会社の経理がワークライフバランスが抜群にいいことは間違いありませんよ。
【経理畑経験者は語る③】知識があるから出世できるわけじゃない
3つ目は、『知識があるから出世できるわけじゃない』です。
経理の仕事は、『専門的』っイメージがありますよね。
もちろん間違いではありません。
なぜなら、会計基準や税法をきちんと理解して進める必要があるからです。
とはいえ、経理として必要スキルは、会社の成績をスピーディーに分かりやすく経営層に伝えること。
したがって、知識以上にコミュニケーション能力や数字を早くまとめる能力が必要になります。
そのためには、自分が専門家としてプライドを持つよりは、専門家を上手く活用して意見をまとめることが大切。
要するに、経理として出世するにはスペシャリストではなく、ジェネラリストが求められるわけです。
もちろん、スペシャリストが悪いわけではありません。
しかし、経営層の近くで仕事をするには、幅広い視野で会社の状況を知ることが大切です。
【経験談】経理畑の転職事情
上記では、経理畑で3年働いて気づいたことを解説しました。
経理で3年働けば、転職ってワードが頭に浮かんでくる人も少なくないかと。
実際に筆者も転職活動を行いました。
ということで、経理畑で3年働いた筆者が転職活動してみて気づいたことを解説したいと思います。
結論から言うと、以下の2つです。
- 会社が違うと経理も違う
- 評価される仕事と評価されない仕事がある
それでは具体的に内容を解説しますね。
【経理畑の転職事情①】会社が違うと経理も違う
1つ目の経理畑の転職事情として挙げられるのは、『会社が違うと経理も違う』です。
なぜなら、同じ経理という職でも
- 年収
- 残業時間
- 福利厚生
は会社によって変わってくるからです。
分かりやすい例でいうと、
『ベンチャー企業と大企業』です。
ベンチャー企業は、少人数で業務を行う必要があるので、1人で幅広い業務を経験できます。
一方、給与は少なく残業時間も多め。
要するに、色んな業務を経験できるが、職場環境はブラックという感じです。
逆に大企業だと業務が細分化されているので、業務がシステマティックになりがち。
一方、給与は福利厚生などの待遇は満足できるものです。
つまり、業務はつまらないけど、待遇はいい。
もちろん、簿記や税法の知識はポータブルスキルとしてどの会社でも通用します。
とはいえ、同じ経理といえど、どの会社に入社するかで、
- 経理内での役割
- 残業時間
- 待遇
などは変わってきます。
大切なことは、これらを理解して自分の職場環境を選択すること。
『今の会社の経理が大変=経理は大変』と思って、経理を辞めようと思っている方は、
『経理が大変なのでなく、今の会社が大変』という発想の転換をするのがおススメです。
実際に、筆者も経営陣が変わっただけで『ブラックな経理』から『ホワイトな経理』に変わりました。
もっと詳しい内容は以下の記事で解説していますので、参考にしてみて下さい。
-
大変な経理と楽な経理の違いを解説します!
【経理畑の転職事情②】評価される仕事と評価されない仕事がある
2つ目の経理畑の転職事情は、『評価される仕事と評価されない仕事がある』です。
なぜなら、同じ経理業務の中でも『専門性のある業務』と『誰でもできる業務』があるからです。
例えば、同じ経理部内の仕事でも
- 経費精算や債権債務の管理
- 原価計算
- 連結決算
- 税務申告対応
などの業務に分かれています。
上記の業務を
『専門性がある業務』と『誰でもできる業務』で分けると以下に分類できます。
誰でもできる業務
経費精算、債権債務の管理
専門性がある業務
原価計算、連結決算、税務申告対応
もちろん、『誰でもできる業務』をやることが悪いことではありません。
とはいえ、毎年『誰でもできる業務』をやっていても転職市場では評価されずらいです。
ちなみに、専門性がある業務より更に評価される業務もあります。
それが、
- 会計システムの導入経験
- プロジェクト対応の経験
です。
これらの業務経験は、経理の転職市場で最も評価される経験といっても過言ではありません。
なぜ会計システムの導入経験が評価されるの?
結論からいうと、経理の業務はシステムと強く結びついているからです。
なぜなら、会計システムは単に仕訳を計上するシステムだけでなく、
- 会計システム内で債務の支払処理を連携させる
- 経営陣が知りたい情報を会計システムのマスタを設定することで管理する
など、会社の業績を管理するシステムだからです。
要するに、会計システムを活用できるかどうかで会社の業務効率も変わってくるわけです。
なぜプロジェクト対応の経験が必要なの?
結論からいうと、グローバル化の影響で社会の環境の変化が激しくなっているからです。
具体的には、
- 会計基準の変更
- 会社の組織再編
- 海外子会社の設立
などが当てはまります。
会計基準の変更でいえば、『IFRS基準』って言葉は聞いたことがあるかもしれません。
『IFRS基準』は、世界の共通の会計基準。
なぜ、『IFRS』基準を適用する日本企業も多くなっているかというと、
海外投資家が日本の企業に投資してもらえるようにするためです。
日本の会計基準で決算書を作っていても、海外投資家はよく分からないですよね。
また、会社の組織再編や海外子会社の設立も、グルーバル化によって経済スピードが
上がったことで頻繁に必要になったことは、ニュースでも聞いたことがあるかもしれません。
要するに、これらの経験があれば、会社の大きな変化に対応できる人材として評価されるわけです。
まとめ
以上、経理畑で3年働いて感じたことや経理畑の転職市場について解説しました。
大切なことは、短期的な視点はもちろんのこと、長期的な視点でも自分のキャリアを考えてみることかと。
そのためにも、上記の内容をご参考にしてみて下さい。
みなさんの経理ライフや転職活動の参考になれば幸いです。