こんな方におすすめ
- 経理の転職時に有利になるスキルは何?
- どんなスキルや資格をもっていたほうが価値があがる?
- 難関資格を取得しないと転職は厳しい?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「20代で経験すべき実務はなにか?」をご参考にすれば、実際の転職活動に役立ちますよ!
なぜなら、20代で転職活動中の筆者が、実際に経理の求人票・面接を受ける中で感じたことだからです。
上場企業・経理歴3年、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「20代で経験すべき実務はなにか?」について、
後半では「20代で取得すべき資格はなにか」について解説するので、
ぜひ参考にしてくださいね!
経理のスキルの前提とは?
そもそも経理のスキルって例えばなに?
経理未経験者の方にとっては、経理のスキルと言われてもピンときませんよね。
結論からいうと、『実務面のスキル』と『資格』が挙げられます。
ここで注意が必要なのは、いくら『難関資格』を持っていても転職市場では評価されません。
なぜなら、経理を含めたバックオフィスは常に経験で評価されます。
したがって、『実務面のスキル』を意識して業務に取り組んでいくことがおすすめです。
もちろん、難関資格を取得するにこしたことはありません。
とはいえ、何年もかけて難関資格を取得するよりは、その期間実務に費やしたほうが、費用対効果が高いと言えます。
ここからは、経理スキルを『実務』と『資格』に分けて解説しますね。
繰り返しますが、経理が評価されるのは、実務です。
実務>資格と覚えておきましょう!
【経理のスキル】20代で経験しておきたい経理の実務
具体的に、どんな業務を積めばいい?
結論からいうと、20代の経理の転職市場で評価される経験は以下の3つです。
- 連結決算、税務申告対応
- 会計システムの導入
- プロジェクトの参加
それでは、1つずつ解説しますね。
【経理のスキル・実務編①】連結決算、税務申告対応
まず、最初の20代で経験しておきたい経理の実務は、連結決算・税務申告対応です。
なぜなら、これらの業務はある程度の知識がないと携わることができません。
それゆえに、20代で経験している人材も少なく、転職市場ではそれなりに評価されます。
具体的には、
- 連結決算で監査法人の対応をしていた
- 連結決算の仕訳を担当していた
- 税務申告書を自分で作成していた
など。
少しでも、携わっていた部分があれば、職務経歴書や面接で積極的にアピールするのがいいかと。
でも、どうすれば連結決算業務に携われることができるの?
1番最短の方法は、未経験でも連結決算業務をさせてくれる会社に転職することです。
なぜなら、経理部が20名以上いる、それなりに大きい企業であれば、
3~5年くらいしないと連結決算をやらせてもらえる可能性が低いかと。
もちろん、
- 簿記の1級の資格を持っている
- 人の入れ替わりが激しい
などの理由で、早期に担当させてもらえる可能性があるかもしれません。
とはいえ、いつ経験できるかは微妙ですよね。
したがって、未経験可でも連結決算業務ができる会社に転職することがおすすめです。
【経理のスキル・実務編②】会計システムの導入
次に、20代で経験しておきたい経理の実務は、会計システムの導入です。
なぜなら、経理の業務は、会計システムがないとやっていけません。
具体的には、
- 新しい会計システムを導入する
- 経費精算システムを導入する
- 請求書管理システムを導入する
など、とにかく経理にとってシステムはなくてはならない存在です。
また、システムの性能は常にアップデートされていくので、頻繁にシステムの導入も発生するわけです。
でも、20代のうちにシステムの導入を経験をするのは難しいのでは?
たしかに、システムを導入する際は、そのシステムのことを理解していないと
業務にアサインされませんので、携わる難易度としては、上がってしまいますよね。
そんなときは、システムを導入したことはないけど、
- システムの機能を使って自動化させた
- システムの機能を使って作業効率を上げた
などをアピールするか、上記の業務に積極的に挑戦してきましょう。
なぜなら、システム導入の直接携わっていなくても、
システムやIT系の情報に明るければそれだけで、評価としてはプラスのポイントになるからです。
【経理のスキル・実務編③】プロジェクトの参加
3つ目の、20代で経験しておきたい経理の実務は、プロジェクトへの参加です。
プロジェクトの参加ってなに?
と思われる方もいるかと。
結論からいうと、以下のようなことです。
- 会計基準の変更対応
- 子会社の設立
- M&Aの対応
などなど。会社にインパクトを与える仕事と考えれば良いですね。
なぜ、プロジェクト対応をしていると評価が上がるの?
結論からいうと、それなりの知識や経験が必要だからです。
経理の仕事は、ルーティンワークが多いのはご存知かと思います。
とはいえ、こういったルーティンワークは外注したり、派遣スタッフに行ってもらうことも増えてきています。
したがって、経理として貴重な人材になるには、会計基準などの知識を駆使して会社の変化に対応する必要があります。
じゃあ、どうすればプロジェクトに参加できるの?
結論からいうと、プロジェクトに参加したいことを上司に伝えることです。
なぜなら、こういったプロジェクトに参加するには、ある程度の知識と経験が必要です。
とはいえ、簿記1級を取得してから、プロジェクトに参加する!と決意しても、
実務を経験するまでに時間がかかってしまいますよね
したがって、なんらかの形でプロジェクトに参加できないか?上司に相談してみることが、実務を積むための一番の近道です。
【経理のスキル】20代で取得しておきたい経理の資格
上記では、20代で取得しておきたい経理の実務について解説しました。
実務が大切なのはわかったけど、どんな資格を取得すれば有利?
結論からいうと、20代で経理が取得すべき資格は、
- 簿記1級
- TOEIC700点以上
具体的な理由をそれぞれ解説しますね。
【経理のスキル・資格編①】簿記1級を取るべき理由とは?
まず1つ目の、20代で取得しておきたい経理の資格は、簿記1級です。
理由は、『簿記2級』との差別化です。
なぜなら、経理であれば、簿記2級を取得している人も沢山いますよね。
つまりライバルと知識の差別化をするために、簿記1級があると便利なわけです。
差別化できると、どんなメリットがあるの?
差別化ができれば、転職市場はもちろんのこと、現職でも
- 連結決算業務に携われるチャンスがある
- 会計基準の変更プロジェクトに参加できる
などのチャンスを得る可能性が高くなるかと。
もちろん、簿記1級をもっていなくても、チャンスを得る機会はあると思います。
とはいえ、経理マンとして簿記1級を持っていて損はないかと。
もっと差別化するには、公認会計士の資格をとるべき?
結論からいうと、知識レベルは簿記1級までで大丈夫です。
なぜなら、公認会計士を目指そうとすると、かなり長い時間を費やす必要があります。
以下のとおり、長期的に勉強に取り組まなければなりません。
もちろん、どうしても公認会計士を取りたい!という方を止めるつもりはありません。
とはいえ、知識の差別化という意味では、簿記1級があれば十分ですし、
勉強期間に費やすお金や時間をの費用対効果を考えても、簿記1級がベストかと。
【経理のスキル・資格編②】TOEICで高得点をとるべき理由とは?
2つ目の、20代で取得しておきたい経理の資格は、TOEICです。
なぜなら、転職市場で英語力が評価されるのは、TOEICだからです。
したがって、
- 日常会話ならネイティブと話せる
- 海外に駐在していたから英語に苦手意識はない
という人であっても、必ずTOEICで高得点をとるようにしましょう。
つまり、転職市場で英語ができる?できないか?の基準はTOEICの点数ということです。
英語力があると、どんなメリットがあるの?
結論からいうと、市長価値があがります。
なぜなら、業務の幅や選択肢が広がるからです。
具体的には、
- 海外子会社の管理業務を経験できる
- 国際税務の業務を経験できる
- 連結決算業務を経験できる
- グローバル企業に転職できる
などなど。
今は、少子高齢化などで、国内市場は縮小していくので、海外に事業を展開している企業がほとんどです。
なので、英語ができるほど、必然的に市場価値も上がっていくかと。
市場価値が上がれば、給与もアップします。
具体的には、TOEICで何点以上とればいいの?
結論からいうと、700点以上です。
なぜなら、いわゆる大手のグローバル企業であれば、TOEIC700点以上に英語力があるか?ないか?の判断をしているからです。
まとめ
以上、経理のスキルについて、実務と資格をそれぞれ解説しました。
大切なことは、資格より実務を優先することです。
なぜなら、バックオフィスは実務経験が評価されるからです。
おさらいしますと、
20代で経験しておきたい経理実務は
- 連結決算、税務申告対応
- 会計システムの導入
- プロジェクトの参加
の3つです。
市場価値が上がりやすい資格は、
- 簿記1級
- TOEIC700点以上
です。
みなさんの経理ライフの参考になれば幸いです。