こんな方におすすめ
- 経理に転職したいけど、転職理由を何て言えばいいいか分からない。
- 経理への転職理由を参考にしたい!
- なぜ経理なのか?の質問に上手く答えることができない!
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「「例文】なぜ経理なのか?本音と建前」をご参考にすれば、みなさんの転職活動で役立ちますよ!
実際に私が会計事務所から経理に転職したときに、実践した内容です。
大切なことは、ネガティブな本音をポジティブなストーリーに変換することです。
プライム企業の経理4年目、税理士試験に合格した現役経理マンが紹介します。
記事前半では「なぜ経理なのか?を考える前に知りたい事」について、
後半では「【例文】なぜ経理なのか?本音と建前」について解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
なぜ経理なのか?を考える前に知りたいこと
みなさんこの記事を見ているということは、
『経理に転職したい!』
『だけど、経理への転職理由を何て言えばいいか分からない』
そんな悩みをお持ちではないでしょうか。
ということで、この記事では、
『なぜ経理なのか?』と経理の面接で聞かれた時の解決策を解説します。
具体的な内容を解説する前に、経理の面接の概要を抑えておくことが大切。
なので、まずは経理の面接について簡単に解説しますね。
結論からいうと以下の2点を抑えて置きましょう。
- 経理の面接は特殊ではない
- 未経験者でも経理に活かせるスキルはある
それでは、1つずつ理由を解説しますね。
【なぜ経理なのか?を考える前に知りたいこと①】経理の面接は特殊ではない
まず1つ目の『なぜ経理なのか?を考える前に知っておきたいこと』は、経理の面接は特殊ではないことです。
経理は専門的な職種のイメージがあると思いますが、面接は特殊ではありません。
なぜなら、あくまで会社内のバックオフィスの役割だからです。
なので、コンサルティング会社や他の専門的な職業みたいに、
- 面接の時にプレゼンをする
- 実務能力の試験がある
といったこともありません。
面接で聞かれる質問はいたってあるあるな内容なので、気負いしないでも大丈夫です。
具体的には、
- 転職理由
- 志望動機
- 今までの経験の深堀り
- 逆質問
といった流れになります。
経理の面接について詳しく知りたい方は、以下の記事で解説していますので、参考にしてみて下さい。
-
経理の面接ってどんな感じ?
-
経理の面接を受ける人は知っておきたい逆質問5選
【なぜ経理なのか?を考える前に知りたいこと②】未経験者でも経理に活かせるスキルはある
2つ目に『なぜ経理なのか?を考える前に知りたいこと』は、未経験者でも経理に活かせるスキルはあるということです。
そもそも、みなさんがイメージする経理って、
『簿記』『会計基準』『税法』
などのルールや法律に従って行う専門的な仕事。
って思う方もいるかもしれません。
もちろん、経理として働くには、ある程度の会計知識が必要。
とはいえ、経理として働くには『知識』以外にも必要な能力はあります。
つまり、経理未経験者でも一定以上の知識を手に入れれば、
みなさんが得意とする能力を活かせる機会があるということです。
その代表例として挙げられるのが、『コミュニケーション能力』『企画力』です。
なぜなら、経理の仕事は『黙々と作業する』だけではないからです。
そもそも、経理の仕事は会社の成績をまとめること。
でも、会社の成績をまとめるには、
- 他部署から売上や仕入データを入手する
- 顧問税理士や監査法人と連携して、難しい論点を検討する
など、他の人と協力して数値を作る場面が多くあります。
とくに、他部署との連携ではコミュニケーション能力が必要になります。
当たり前ですが、他部署の人は経理の素人。
つまり、相手の立場にたって分かりやすく説明する必要があるわけです。
例えば、
- 専門用語はなるべく使わない
- どの情報が欲しいのかを明確に説明する
など、なかなか骨の折れる仕事になります。
逆に言うと、経理未経験者でもコミュニケーション能力を磨いてきた自信があれば、
こうゆう機会に自分の能力を活かせるわけです。
【例文】なぜ経理なのか?本音と建前
上記では、『なぜ経理なのか?』を考える前に確認しておきたいことを解説しました。
ここからは、面接で『なぜ経理なのか?』を聞かれた際の回答文を解説しますね。
そもそも、みなさん経理に転職しようと思った理由はなんでしょうか。
もちろん、今の会社や仕事が良ければ、転職する必要はないわけですから、
正直、転職理由が必ずしもポジティブではありませんよね。
私も税理士法人から経理に転職したわけですが、
転職した本音は、
- 朝まで残業してまで税理士として働きたくなかった
- 職場の環境や周りのスタッフとの関係がストレスフルだった
ことです。
要するに、『残業時間の多さ』と『人間関係』ですね。
とはいえ、面接で『なぜ経理に転職しようと思ったのか?』と聞かれたときに、
経理職はワークライフバランスが取れて、コンサルのようなギスギスした人間関係がないと思いました!
と本音ベースで言ったら、たぶん落ちますよね。
なぜなら、面接官の立場からすると、
- ワークライフバランス目的=残業を一切してくれない?
- ギスギスした人間関係がない=人間関係につまづくとすぐに辞めてしまう?
と考えられてしまうから。
もちろん、本音を貫き通すのが悪いことではありせんし、内定を貰えるかもしれません。
とはいえ、転職理由は前向きな視点で伝えたほうが、イメージが良くなることは間違いないかと。
大切なことは、『なぜ?経理なのか』と聞かれたら、ポジティブなストーリーでで乗り切ること。
具体的な例文として、以下の2つのパターンに分けて解説しますね。
- 異職種から経理へ
- 会計事務所から経理へ
【なぜ経理なのか?例文①】異職種から経理へ
まず1つ目のパターン。異職種から経理への転職です。
例えば、
- 営業から経理へ
- 受付から経理へ
- 他の事務職から経理へ
など。
おそらく、
- 営業の方であればノルマがきつく、安定して働ける経理で働きたい!
- 受付や他の事務職であれば、お局や上司と合わないから経理で働きたい!
などが、経理に転職したい本音ではないでしょうか。
では、どのように経理への転職をポジティブなストーリーに置き換えるかというと、
『①きっかけ』、『②自分のこの能力を経理に活かせる』、『③経理としてこうなりたい!』
の3つを意識してまとめるのがおススメです。
早速、具体例の1つ目を見ていきましょう。
現職では営業の仕事を3年続けてきましたが、自分の仕事の成果である売上が会社にどう寄与するのかを考えるうちに、簿記の勉強に出会い、売上のみならず、原価管理も大切だと理解しました。その後、勉強を進めるなかで、営業部の一員というより、経営に近い距離で仕事をしたいと考えるようになり、経理職への転職を考え始めました。今まで営業で培った現場での経験やコミュニケーション能力を活かし、『現場を理解できる経理のプロ』として、自分のキャリアを歩んでいきたいと思います。
どうでしょうか。
『①きっかけ』、『②自分のこの能力を経理に活かせる』、『③経理としてこうなりたい!』
で順番に構成していけば、なんとなくポジティブなストーリーになりますよね。
具体例の2つ目を見ていきましょう。今度は総務から経理への転職です。
総務として会社の備品管理を担当していましたが、ある時、現物の備品の数と帳簿の数が合わずに問題になりました。その時に『会社が所有する備品の管理は、会社の業績を作る上でも大切である』と経理部員から注意を受けました。なぜ会社の備品管理が会社の業績と結びつくのかを調べるうちに、簿記の勉強と出会い、1つ1つの取引から最終的に決算書を作成する経理の仕事に興味を持つようになりました。総務でもパソコンでの作業、他部署との連携をしてきましたので、事務処理能力や社内調整力は、経理の仕事でも活かせると思っております。今後は、経理として決算書作成に携われるよう実務を着実に積み上げたいと考えております。
こちらも
『①きっかけ』、『②自分のこの能力を経理に活かせる』、『③経理としてこうなりたい!』
を意識していますね。
ぜひ、この3点セットを試してみて下さい!
【なぜ経理なのか?例文②】会計事務所から経理へ
次に2つ目のパターン。会計事務所から経理への転職です。
正直、会計事務所から経理への転職は、難しくありません。
理由は、大きく2つあります。
- そもそも会計事務所で働いているので、経理知識には問題ない。
- 近年、経理業務は社内サービス業化しているので、サービス業出身の人は歓迎される
つまり、経理への転職理由をネガティブに伝えなければ、内定をもらえる可能性も高いかと。
早速例文を確認しましょう。
現職では、会計事務所で3年勤めてまいりました。もちろん、様々なお客様の決算書の確認や、税務や会計のアドバイスをすることは魅力的であります。ですが、私としては会社の内部から企業の数値を見ることにより、数字が作成される背景をダイレクトに感じることができ、魅力的なのでは?と感じるようになりました。今後は企業内の数字のプロとして会社の事業判断に直接影響を与えられるような仕事に携わりたいと考えております。
いかがでしょうか。
今回は、『企業の外部』ではなく『企業の内部』で会社にインパクトを与えたい!
要するに、会計事務所では叶えられないが事業会社だから叶えられるという視点で作成しました。
もちろん、みなさんにも心から思っている転職理由があるはずなので、ご参考程度に。
大切なことは、あくまでポジティブなストーリーで伝えることです。
まとめ
以上、『なぜ経理なのか?』と聞かれたときの面接対策を解説しました。
大切なことは、ネガティブな本音をポジティブなストーリーに変換すること。
正直、面接官も転職をするからには、ネガティブな本音があることも分かっています。
ですが、面接はビジネスの場なので、相手に納得してもらえるストーリーを準備することが大切です。
みなさんの転職活動の参考になれば幸いです。